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『白蓮のゆっくりいじめ』 22KB いじめ 制裁 自業自得 駆除 群れ ドスまりさ 幻想郷 独自設定 白蓮は可愛い 東方キャラ登場、ついでにキャラ崩壊してます 原作で使用したスペルも出てきます ゆっくりというかドスいじめがメイン ドスはドススパークのチャージ中でも何故か喋れます 人間にも妖怪にも平等に接する聖白蓮。 そんな彼女が唯一あからさまに差別するモノがいた。 「やめてくださいぃぃぃ!!ばでぃざをゆるしてほしいのぜぇぇぇ!!」 白蓮に追い詰められおそろしーしーを漏らすまりさ。 その周りには無数のゆっくりの死骸。 まりさは群れの長だった。 だが残っているのは自分だけ。 何故こんなことになったのか。 自分の群れはとてもゆっくりしていたのに。 「最後にもう一度聞きます、どうしてこういう目に遭うのか分かりますか?」 「わがるわげないでしょぉぉぉ!?ばでぃざたちはなにもわるくないのにぃぃぃぃ!」 「皆さんが丹精込めて育てた野菜を奪った、勝手なおうち宣言をした、それでも悪くないと?」 「それのどこがわるいことなんだぁぁぁぁ!おやさいやおうちをひとりじめしてるのはそっちだろぉぉ!」 「やはりゆっくりとは誠に愚かで自分勝手であるッ!南無三!!」 白蓮は蔑んだ目でまりさを睨むと最後の一撃を見舞った。 「ぶげぇ!!」 まりさの体はその衝撃に耐え切れず破裂した。 「これで人里の皆さんも安心して生活できるでしょう」 この群れは度々人里に迷惑を掛けるゲスゆっくりの群れだった。 その噂を聞きつけた白蓮が一人で群れを壊滅させたのである。 「しかし本当に愚かな饅頭ですね、昔はこれほど愚かなモノは存在しなかったというのに……」 そう吐き捨てる白蓮。 だが白蓮がゆっくりをこのように扱うようになったのはつい最近である。 以前はゆっくりも人間や妖怪と同様に平等に扱った。 だが数日前に事件は起きる。 「ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにするんだぜ!」 「さっさとでていってね!」 「ぷきゅー!」 「しぇいしゃいされたくなきゃったらあみゃあみゃよこしちぇにぇ!」 無謀にも命蓮寺にやってきたれいむとまりさの親子がおうち宣言をかました。 村紗や星など命蓮寺の面々は即刻潰そうとしたが白蓮がそれを制した。 ゆっくりとて命を粗末に扱ってはいけないと。 だがせっかく助かった命を投げ捨てるのはゆっくりの得意技である。 優しく自分達に接する白蓮を奴隷と認識したゆっくり家族は禁句を言ってしまった。 「くそばばあはさっさとあまあまもってきてね!」 「くそばばあ!まりささまがどれいにしてやるのぜ!こうえいにおもうのぜ!」 「「うしゅのろびゃびゃあ!しゃっしゃとはたらいちぇにぇ!」」 ビキィ!! その場の空気が一瞬で凍った。 ついでに白蓮の笑顔も。 「そ……総員退避!!」 村紗の声で命蓮寺の面々は一瞬でその場から逃げ出した。 その直後 カァ!!! 激しい閃光と共に命蓮寺はこの世から消滅した。 「……」 その爆心地で白蓮は一匹のゆっくりれいむを掴んで立っていた。 そのれいむは既に死んでおり短時間ながらも想像を絶する苦しみを味わった事がその表情から見てとれた。 それ以外のゆっくりは見当たらない。 完全に消し飛んだのだろう、お飾りの残骸すらも残っていなかった。 グシャ 白蓮は掴んでいたれいむを握り潰すとれいむは灰となって消えた。 「村紗……」 「はい!?」 爆発に巻き込まれ辺りに転がる命蓮寺の面々、偶然白蓮の正面に倒れていた村紗は白蓮の声にビクっとその身を震わせる。 「私が間違っていました……この世にはどうしようもないゲスが存在するという事を……」 「聖……?」 「そのようなゲスにいくら教えを説いても無駄だという事を」 「そ、そうですね……」 「ゲスにはそれ相応の罰を与えねばなりません、分かりますね?」 「はい!分かります!」 「ふふっ、これから楽しくなりそうです」 その時の白蓮の笑顔を村紗は一生忘れる事はないだろう。 それからだ、白蓮が積極的にゆっくりに罰を与えるようになったのは。 「ただいま帰りました」 「聖、お帰りなさい、駆除はどうでした?」 「ええ、一匹残らず殲滅しました、人里の皆さんも喜んでくれてましたよ」 「そ、それはよかったですね」 「ええ」 現在命蓮寺は再建中だが住むには十分だった。 村紗達の必死の働きもあるがお人よしの鬼が手伝ってくれたのも大きいだろう。 「聖、一仕事して疲れたでしょう、お菓子でもどうですか?」 「ありがとう村紗、いただきますね」 村紗が用意したのは饅頭だった。 「ゆっ ゆっ ゆっ 」 「やめ……しにたく……」 「ゆっきゅり……しゃしぇちぇ……」 「ころちてにぇ……もうやじゃ……」 その饅頭は皆細かく痙攣し何か喋っているようだ。 大きい饅頭と小さい饅頭が入っているが飾りも髪も無いので判別がつかない。 「ふふ、美味しそうですね」 白蓮は用意されていた爪楊枝を小さい饅頭に突き刺した。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃ!?」 「お……おちびちゃ……」 「やめちぇ……いもうちょを……いじめないでにぇ……」 だが白蓮はそんな声など聞こえないのかそれともあえてスルーしてるのか何度も小さい饅頭に爪楊枝を突き刺す。 頭、目、口、あにゃる、まむまむなど様々な場所を刺しまくった。 やがてその動きが遅くなっていき声も小さくなる。 頃合だろうと判断した白蓮はその小さい饅頭に噛り付いた。 「ぎゅっぴぇぇぇぇぇ!?」 その絶叫に満足そうな表情を浮かべる白蓮。 少しずつ食われていく饅頭はその苦痛でどんどん甘みを増していく。 「やめ……おちび……たべ……」 「もう……やじゃ……おうち……」 他の饅頭の様子も楽しみつつ白蓮は小さい饅頭の味を楽しんだ。 「ふふっ、とても美味しいですね」 「ありがとうございます、そういってくれると作った甲斐がありますよ」 「あら、これは村紗が作ったの?」 「捕まえてきたのはナズーリンですけどね」 「やはり手作りはいいものですね」 「ええ、全くです」 「「ふふふふ」」 不気味な笑みを浮かべる2人。 その2人を怯えた表情で見つめる大小の饅頭。 そんな時だ。 「聖、人里で非常事態が」 「どうしました?星」 突然やってきた星の言葉で真剣な表情になる白蓮と村紗。 「どうやらドスの群れが人里にやってきて協定を結べと要求しているようです」 「すぐに出発します!行きますよ村紗!」 「はい!」 その言葉に安心する饅頭。 よく分からないがこいつらはどこかへ出かけるようだ。 その間に逃げられる。 そう思った饅頭だったが…… 「それからこのお饅頭はナズーリンとその配下のネズミにプレゼントしてあげなさい」 「はい」 その言葉を聞いた饅頭達は絶望の表情になった。 その表情に満足すると白蓮は村紗と星を連れて人里へ飛び立った。 「はやくしないとドススパークをうつのぜ!」 人里ではドスまりさが人間を威嚇していた。 「まあまあ、今一番偉い人を呼びに行ってるからもう少し待っててよ」 「ゆふん!しかたないのぜ!そのかわりたくさんおやさいをよこすのぜ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 人間も手馴れたものでドスを適当にあしらっていた。 「ゆぁぁぁん!?なんなのぜぇ!?そのたいどはぁ?!」 「まあおちつけよ、じゃないとゆっくりしてないゆっくりになるよ?」 「ドスはさいこうにゆっくりしてるのぜぇぇぇ!おかしなことをいうんじゃないのぜぇぇぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 「ゆぎぎぎぎぎ!!」 「おーい!白蓮様が来てくださったぞー!」 「お、いよいよか、おい!これでてめぇら糞饅頭は終わりだ!覚悟するんだな!」 「ゆ!?なにをいってるのぜぇぇ!?しにたいのかだぜぇぇぇ!?」 「覚悟するのはあなたです」 「ゆ!?」 人間の言葉にドスがキレそうになった時、ドスの前に白蓮達が降り立った。 「おまえたちはだれなんだぜ!?」 「あんた達を始末する者よ」 「覚悟しなさい」 村紗と星が戦闘態勢に移る。 その様子を見たドスは大笑いした。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!にんげんごときでこのドスにかてるとほんきでおもってるのかだぜ!?おわらいなのぜ!」 「あなたこそ少しは身の程を知ったらいかがです?ドゲス饅頭さん」 「ドスはまんじゅうじゃないのぜぇぇぇ!もうあやまってもゆるさないのぜぇぇぇ!」 「いいですよ、私もあなた達を許すつもりはありませんし」 「にんげんごときがぁぁぁぁ!こうかいさせてやるのぜぇぇぇ!」 「村紗、星、あなた達はドス以外のゆっくりの相手をお願いします、このドスは私が」 白蓮の言葉に2人は頷くと即座に行動を起こした。 そう、虐殺を開始した。 「やめてぇぇぇ!ころさないでぇぇぇ!」 「ドスぅぅぅぅぅ!たすけてぇぇぇぇ!!」 「おちびちゃんだけはぁぁぁぁ!!おちびちゃんだけはゆるしてぇぇぇ!」 「まりさはにげるのぜぇぇぇ!どぼじでにげられないのぉぉぉ!?」 「こんなのとかいはじゃないわぁぁぁ!!」 「むっぎゅぅぅぅぅ!?エレエレエレ!」 周辺は白蓮が張った結界により逃走不可能になっていた。 見えない壁に跳ね返されパニック状態の群れのゆっくり。 そんなゆっくりを容赦なく虐殺していく2人。 元々2人はゆっくりに対しあまり良い印象を持っていなかったのでゆっくりを殺す事にためらいは無かった。 それどころか今では白蓮のお墨付きも貰えて毎日駆除という名の虐待を楽しんでいる。 もちろん他のメンバーも同様だ。 「やめろぉぉぉ!!ドスのむれのみんなにてをだすなぁぁぁ!」 呆然と虐殺を見ていたドスだったがようやく正気を取り戻し動き出そうとするが…… 「あなたの相手は私ですよ?ドゲス饅頭さん」 「ゆぐ!?」 いつの間にか白蓮がドスの隣に立ってドスの頬をペシペシ叩いている。 「きたないてでドスにさわるなぁぁぁ!!」 痛くはないが人間如きに触れられた事でドスのプライドが傷ついたらしい。 ドスは体を捻り自慢のおさげで白蓮を殴った! 「よっと」 「ゆぐぅ!?」 普通の人間なら巨大なドスのおさげで殴られればそれなりに痛い。 あくまで普通の人間なら。 白蓮は普通ではないので当然こんな攻撃は通じない。 白蓮は難なくドスのおさげを掴んだ。 「きたないてでドスのすてきなおさげさんをつかむんじゃないのぜぇぇぇ!」 「あなたはさっきから同じような事しか喋りませんね」 白蓮は無造作にドスのおさげを引き抜いた。 特に理由など無い。 ただ何となく引き抜いただけだ。 「ど、ドスのすてきできれいでかっこよくてぷりちーでちゃーみんぐでえきさいてぃんぐなおさげさんがぁぁぁ!?」 「あら、ごめんなさい、こんなに簡単に抜けるとは思ってなかったので」 自慢のおさげを失った事がよほどショックなのだろう。 素敵やら綺麗やらとしつこく自分の飾りを自画自賛するドス。 「これのどこが素敵なのか私には分かりかねますね、価値観の違いでしょうか?」 白蓮は引き抜いたおさげを魔力で蒸発させた。 「あ、あああああああ!?ドスのうつくしくてせかいにひかりをともすかがやきをはなつおさげさんがぁぁぁ!?」 「ぷっ!あ、ごめんなさいね、そのジョークが面白くてつい……ぷぷっ!」 「ゆぐ!?このゲスがぁぁぁ!ゆっくりしねぇぇぇ!」 おさげを奪った事もだが自分がバカにされた事が一番許せないドスは白蓮を押し潰すべく大きく跳ねた。 「そのままつぶれてしまえぇぇぇ!」 その巨体と体重を利用した攻撃で白蓮は潰れ…… 「……な訳ありません」 「ゆぐぅ!?」 白蓮は軽々とドスの巨体を腕一本で支えていた。 「どぼじでつぶれないのぉぉぉ!?」 「さあ?あなたが弱いからではないですか?」 「ふざけるなぁぁぁ!ドスはさいきょうなんだぁぁぁ!」 「その最強のドスさんが何故このような無様な醜態を晒しているのですか?」 「これはなにかのまちがいだぁぁぁ!ドスはみとめないのぜぇぇぇ!」 「そうですか、まああなたが認めようが認めまいがやる事は変わりません」 「ゆ!?」 白蓮はポイっとドスを放り投げた。 いきなり解放され困惑するドスだがチャンスと見て再び白蓮に襲い掛かる。 「ドスのじまんのたいあたりをくらうのぜぇぇぇ!」 「攻撃が単調すぎますね、所詮ゆっくりなどこの程度でしょうが」 ドスは何度も白蓮に体当たりをかますがまるで効いていない。 白蓮を吹っ飛ばす事も転倒させる事も出来なかった。 白蓮はただにこやかな表情でその場に立ったままだ。 「どぼじでドスのじまんのたいあたりがきかないのぜぇぇぇ!?」 「え?これ、攻撃のつもりだったんですか?ごめんなさい、てっきりすりすりしてるものとばかり思ってました」 「ゆっがぁぁぁ!バカにするなぁぁぁ!いたがれぇぇぇ!やせがまんするなぁぁぁ!ふっとべぇぇぇ!なきさけべぇぇぇ!」 白蓮は身体能力を上げる魔法を得意とする。 その魔法によって今の白蓮の体は鋼のようになっているのだ。 ドスとはいえ所詮ゆっくりの攻撃でダメージなど受けるはずがない。 「もう満足しました?ではそろそろこちらからも攻撃しますよ?」 「ゆっぐ……こんなの……ドスは……みとめないのぜ……さいきょうのドスは……むてきなのぜ……」 体力の大半を使い果たし息を切らすドスに白蓮はゆっくり近づいた。 「ゆ……?ぶごぉぉぉぉぉぉ!?」 ドスが目の前に白蓮が立っている事に気づいた瞬間、顔面に凄まじい衝撃を受けた。 魔法で腕力を強化した白蓮が手加減してドスをぶん殴ったのだ。 ゴロゴロ転がるドスだが近くの岩に激突してようやく動きを止めた。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!ドスのうつくしいかおがぁぁぁぁぁ!!」 ドスは群れ一番の美ゆっくりと思っていたので自分の美しさに自信があった。 素敵な帽子、可愛いおさげ、サラサラの金髪、そして世の中全てのゆっくりを幸せにする凛々しい顔。 その顔が白蓮の一撃でぐしゃりと潰れ醜くなっていた。 だがそれだけではなかった。 「ゆあぁぁぁぁ!?ドスのつぶらなおべべがかたほうみえないのぜぇぇぇ!?」 白蓮の一撃はあまりに重く、その衝撃でドスの片目を破裂させていた。 失明したショックも大きいがドスは自分の瞳にも絶対の自信があった。 「すべてをみとおすドスのせんりがんがぁぁぁ!すべてのゆっくりをみりょうするつみぶかいおべべがぁぁぁ!」 ある時は未来すら見通し、またある時はそのつぶらな瞳でこれまで多くのゆっくりを魅了してきた。 その自慢の目を片方損失したのだ。 ドスの悲しみは想像を絶するものだろう。 「いちいちそのように自画自賛するのはやめましょう、自分が惨めになるだけですよ」 白蓮が呆れながらドスに忠告する。 そんな白蓮をドスは残った片目でギロリと睨んだ。 その目は憎悪に染まっている。 「ゆるさない……ぜったいゆるさないのぜぇぇぇ!!おまえだけはぁぁぁ!!ぜったいころすぅぅぅ!!」 「御託はいいですからさっさと掛かってきてください、それとも私から行きましょうか?」 「いちいちむかつくやつなのぜぇぇぇ!そのへらずぐちをいますぐけしてやるぅぅぅ!」 ドスは大きく口を開けてチャージを開始した。 「ドススパークですか、ワンパターンですね、まああなたにはそれしか残ってませんから仕方ありません」 「このくそにんげんがぁぁぁ!まってろぉぉぉ!すぐにけしてやるのぜぇぇぇ!」 「……」 白蓮は思った。 確かにドススパークはそこそこ強力だ。 ゆっくりや普通の人間限定ではあるが。 だがあまりにチャージが長すぎる。 あれでは技としては使えない。 自分の魔法にも多少のチャージが必要なものはあるがそれも数秒程度だ。 だがドスはどうだ。 既に30秒ほど経っているが未だチャージは続いている。 一応チャージなしですぐに撃てるようだがその威力は悲しいくらいに低い。 あくまで最大チャージでなければ満足な威力を発揮できないのだ。 「よく今までそんな弱点だらけの技で生き残ってこれましたね、よほど運がよかったのか、それとも……」 「だまるのぜ!ドスはさいきょうなのぜ!それをすぐにしょうめいするのぜ!」 ドスの言うすぐとはいつになるのだろうか。 「まあせっかくですから待っててあげますよ、ゆっくりしていってくださいね♪」 「ゆぎぎぎぎぎ!ドスをこれほどまでにぐろうしたやつはおまえがはじめてなのぜ!らくにしねるとおもうなぁぁぁ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 「この……っ!ならドスのきゅうきょくのわざをおみまいするのぜぇぇぇ!」 「究極?なんですか?それは?」 「ゆっふっふっふっ!それはドススパークをさらにパワーアップさせたファイナルドススパークなのぜ!」 「ファイナルが付いただけじゃないですか、それのどこが究極なんです?」 「めいどのみやげにおしえてやるのぜ!このわざはなんとドススパークのすうばいのいりょくがあるのぜ!」 「あら、それは凄いですね」 「いまさらこうかいしてもおそいのぜ!すでにファイナルドススパークのチャージにはいったのぜ!」 「……と、いう事はまだまだチャージが続くんですか?」 「す、すぐチャージもおわるのぜ!そこでねんぶつでもとなえてるがいいのぜ!」 先ほどファイナルドススパークのチャージに入ったと言っていた。 という事は通常のドススパークの数倍のチャージが必要だという事だ。 ドススパークのチャージに大体40秒、その数倍となると2分くらいか? 白蓮は思った。 このドスは本当に幸運に恵まれたゆっくりではないか? こんなアホな技を使って生き残れるなんてゆっくりの世界というのはある意味楽園なのかもしれない。 「しかし退屈ですね」 暇つぶしにチャージ中のドスの髪の毛でも抜いてようかなと思ったその時だ。 「あら?」 森の方向から無数のゆっくりの声が近づいてくる。 やがてその姿を現した。 それはドスを中心としたゆっくりの群れだった。 「ドスおねえちゃん!またせたのぜ!」 「ゆゆ!まってたのぜ!わがいもうと!」 「ゆゆ!?ドスおねえちゃん!そのすがたはどうしたのぜ!?」 「あのにんげんにやられたのぜ!でもいまからドスのさいきょうのわざでしょうめつさせるところなのぜ!」 「ゆゆ!ファイナルドススパークだね!あのにんげんもばかなのぜ!ドスおねえちゃんをおこらせたのがうんのつきなのぜ!」 「でももうちょっとチャージがひつようなのぜ!」 「ならドスがそのあいだにあのにんげんとあそぶのぜ!いいのぜ?」 「いいのぜ!でもころしちゃだめなのぜ!とどめはファイナルドススパークできめるのぜ!」 「ゆっくりりかいしたのぜ!」 そうして今度は妹ドスの群れが白蓮の前に立ちはだかった。 「あなたとそのドスの関係は大体分かりますが……あなた達は姉妹ですか?」 「そうなのぜ!それぞれべつのむれのおさとしてくんりんしてたのぜ!」 「で、ここに来た理由は?」 「おねえちゃんがにんげんときょうていをむすぶときいてドスもおうえんにかけつけたのぜ!」 「では遠慮なく始末しましょう、暇つぶしも兼ねて」 「ゆ?ゆひゃひゃひゃひゃ!にんげんごときがこのかずをあいてにできるはずないのぜ!」 「でもあなたのお姉さんの群れのゆっくりは既に全滅させましたが?」 「ゆぐ!?」 虐殺を行っていた村紗と星は人間と和気藹々と会話していた。 お茶までご馳走になって加工済みの饅頭を食べてゆっくりしている。 新たに登場した妹ドスの群れに気づいて再び虐殺を行おうとしたが白蓮がそれを手で制した。 ここは自分がやるからそこでゆっくりしていってくださいと。 それを理解した2人は再び人間と楽しげに会話を始めた。 「まあそういうことです」 「こ、このゲスがぁぁぁ!よくもおねえちゃんのむれのゆっくりをぉぉぉ!かたきうちなのぜぇぇぇ!」 「「「「「ゆっくりしねぇぇぇぇ!!!」」」」」 妹ドスの群れが一斉に白蓮に襲い掛かった。 「はぁ、面倒なのでさっさと始末しましょう」 白蓮はスペルカードを発動させた。 光魔「スターメイルシュトロム」 「「「「「ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」」」 無数のレーザーと弾幕の渦が妹ドスの群れに襲い掛かった! レーザーと弾幕の直撃で次々消し飛ぶ群れ。 妹ドスも例外ではなかった。 「ゆぎょぎょぎょごごべべべぶぎゃがやががががごぉぉぉぉ!?」 無駄に図体のデカイ妹ドスは無数のレーザーと弾幕の直撃を受けて体中穴だらけになっていく。 「あっが……ご……ごんなごどが……どぼじで……」 群れは壊滅し残っているのは体中に開いた穴から餡子を噴出す妹ドスだけだった。 帽子、髪の毛、おさげはもちろん両目も損失し痙攣するデカイ饅頭と化した妹ドス。 運よく中枢餡は無事らしいが誰が見ても手遅れな状態だった。 「ごめんなさいね、一瞬で楽にしてあげようと思ったのだけど失敗しちゃった♪」 白蓮が可愛らしくウインクして妹ドスに謝った。 「ぼ……っど……ゆっぐり……じだがっ……」 やがて体から全ての餡子が流れ出るとようやく妹ドスは地獄へと旅立つ事が出来た。 「な……ドスのいもうとがぁぁぁぁ!?」 目の前で起きた惨劇に絶叫を上げるドス。 自分ほどではないがそれに匹敵する強さを持っていた妹がこうもあっさりと。 ドスは信じられない目で白蓮を見た。 「まだチャージが終わらないのですか?飽きたのでそろそろ私も動きますよ」 「ゆぐ!?」 まだチャージは終わらない。 今撃っても中途半端な威力しか出ないだろう。 それではこの人間は倒せない。 認めたくないがようやくドスは白蓮の強さを理解した。 こいつには半端な技は通用しない。 だからドスはじっと耐えた。 チャージが終わるのを。 「えいっ♪」 白蓮はドスの帽子を奪った。 「ゆゆぅぅぅぅぅ!?ドスのすてきなおぼうしかえすんだぜぇぇぇぇ!」 「それっ」 「ゆぅぅぅぅ!?」 白蓮はにこやかな笑顔のまま手刀でドスの帽子を切り裂いた。 「ドスのすてきなおぼうしがぁぁぁぁ!?これじゃもうゆっくりできないんだぜぇぇぇぇ!」 「それそれそれ!」 「ゆゆぅぅぅぅ!?やめろぉぉぉ!ドスのすてきなおぼうしをばらばらにするなぁぁぁ!」 白蓮は何度も何度も手刀でドスの自称素敵なお帽子を細切れにしていく。 そしてトドメとばかりに細切れになった素敵なお帽子を魔力で灰にした。 「あっ……ああああああーーーーーーー!ドズのぉぉぉぉ!ドズのずでぎなおぼうじぃぃぃぃぃ!」 まりさ種にとって命と同等の存在である帽子、それを失ったのだ。 ドスはもう二度とゆっくりする事は出来ないだろう。 「というか、まだチャージは終わらないんですか?次はその金髪をいただきますよ?」 「ゆぐ!?」 ドスは気づいた。 既にチャージは完了している事を。 だが帽子を失った悲しみのせいですっかり忘れていたのだ。 「ゆ、ゆふん!またせたのぜ!これでおまえもおわりなのぜぇぇぇ!!」 「ようやくですか、本当に待ちましたよ」 白蓮はドスから距離を取った。 「ゆふん!いまさらにげてもむだなのぜ!」 「にげるわけではありません、あなたが最強の技とやらを見せてくれるのですからこちらもいいものをお見せしましょう」 「ゆ?」 白蓮は静かに呪文の詠唱を始めた。 すると急激に白蓮とその周りに凄まじい魔力が集まっていく。 「ゆひゃひゃひゃ!ドスのまねなのぜ?そんなことしてもむだなのぜ!」 「……」 「すきだらけなのぜ!ドスがゆっくりおまえのこうげきをまってやるとおもってるのかだぜ?」 「……」 「さあ!いもうととむれのみんなのかたきなのぜ!ファイナルドススパーーーーーク!!」 ドスがそう叫ぶとその大きく開いた口から巨大なレーザーが発射された! 通常のドススパークの数倍の大きさだ。 「もうおやさいとかどうでもいいのぜ!にんげんのおうちもろともぜんめつさせてやるのぜ!」 「……そんな暴挙を許すわけありません」 「ゆ?」 「もうとっくに詠唱は終わってますよ、あなたが隙だらけとか言ってる時にね!」 白蓮はそう叫ぶとスペルカードを発動させた。 大魔法「魔神復誦」 次の瞬間、無数のレーザーと弾幕がドスに襲い掛かった! ファイナルドススパーク?そんなもの一瞬で白蓮のスペルで消し飛びましたが? 「ぞ……ぞんなばがなぁぁぁぁぁぁ!?」 あっという間にドスは光に飲み込まれた。 「あ……っがぁ……」 光に飲み込まれたドスはスローモーションのように自分の体が崩壊していくのを感じた。 残った片目が破裂し、金髪が蒸発し、すべすべだった肌が崩れさっていく。 露出した餡子も例外なく消し飛び、ドスは想像を絶する苦痛を味わっていた。 口もその機能を失い声も出なくなった。 ドスは最後の瞬間に理解した。 この世には自分より遥かに強い奴がいる事を。 そして後悔した。 そんな奴に喧嘩を吹っかけた自分の愚かさに。 「(もっと……ゆっくり……したかっ……)」 心の中で最後の言葉を呟く途中で中枢餡も消し飛び、ドスはその愚かなゆん生の幕を閉じた。 「皆さん、これで駆除は終了しました、もう安心ですよ」 満面の笑顔でにこやかに話す白蓮。 白蓮の強さに呆然としていた人間達だがすぐ白蓮に感謝した。 「白蓮様は美しいだけでなくお強いですな!」 「さすがは白蓮様だ!」 「ありがとうございます!白蓮様!」 「ふふっ、当然の事をしたまでです、これからも困ったことがあれば何なりと言ってくださいね」 「はい!」 「それではそろそろ失礼します、村紗、星、帰りましょう」 白蓮はお礼として沢山の野菜や果物を貰い2人を引き連れ人里を後にした。 「ふふっ」 「聖?どうしました?」 「いえ、ゆっくりというのは面白いモノだと思いまして」 「はい、そうですね、本当に不思議なナマモノですよね」 「それにゆっくりに罰を与えていると……何というか……」 「?」 「いえ、何でもありません、早く帰って夕飯の準備をしましょう、一輪やぬえも待っています」 「そうですね」 少し前方を飛ぶ白蓮を見ながら村紗と星は小声で呟いた。 「……聖、すっかりゆっくり虐待にハマってるよね」 「うん、聖自身も薄々感じてるとは思うけど……」 「まあ私はこれでよかったと思うよ、うん」 「まあね、人間や妖怪はともかくゆっくりとは分かり合えるとは思えないし」 「この世に完璧な者などいない、なら出来る事をやればいい」 「私達はその手伝いをするだけ」 「そうね」 そんな2人に気づいた白蓮は会話に参加してきた。 「何を内緒話してるんですか?」 「いえ、くだらない事ですよ」 「そう?悩みがあったら遠慮せず言ってくださいね?」 「はい、ありがとうございます」 「さっ、命蓮寺が見えてきましたよ、みんなで美味しい夕飯を作りましょうね」 「「はい!」」 人を不快にさせるだけの饅頭であるゆっくり。 この幻想郷でも全ての人妖がゆっくりを嫌っていた。 それは人間と妖怪の共存を願う白蓮も例外ではない。 いや、白蓮の理想はあくまで人間と妖怪の共存だ。 ゆっくりは元々含まれていないのだからこの結果は当然なのかもしれない。 あとがきのようなもの 東方キャラが登場するSSは需要があるのか不明ですが今後も書いていきたいです。 作者は基本的にまりさ種が好きなのでこれからも色々と可愛がりたいですね。(虐待的な意味で) 今まで書いたもの anko2748 まりさはゆっくりできない anko2672 お飾りを操る程度の能力 anko2161 まりさには不幸がよく似合う anko2051 流行り物の宿命 anko2027 まりさと図書館でゆっくり2 anko1982 れいむはゆっくりできない anko1949 まりさと図書館でゆっくり1 anko1875 幽々子のゆっくりいじめ anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
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ゆっくりずれないでね あるところにゆっくり一家がいた。 このあたりは餌が豊富にあるのだが、父まりさがものすごくおいしいものを 見つけたというので山から降りてきたのである。 「「む〜ちゃむ〜ちゃちあわしぇ〜」」 果物をむしゃむしゃと食べるゆっくり一家、 親ゆっくり達は子ゆっくりの満足そうな顔を見て幸せそうである。 「まりさ、おちびちゃんたちおいしそうにたべてるね」 「すごくあまくておいしいね、れいむ」 おいしいのはあたりまえである。 ゆっくり一家が食べているのは品種改良に改良を加えた結果、村の特産品になるほど 美味しくなったイチゴである。 農家の人がどれだけ苦労したか等わからないゆっくり一家はつぎつぎとイチゴを平らげていく。 「ゆ〜れいむおなかいっぱいだよ〜」 「まりさもだよ〜」 「「ちわわしぇ〜」」 ゆっくり一家は満足し巣に持ってかえる分のイチゴを口に 含むとほくほくと幸せそうな顔で巣に戻っていった。 途中農家の人に追い掛けられたが距離が充分だったので問題なく逃げることが出来た。 「ゆぅ・・・こわいおじさんがでたからしばらくはちかづかないほうがいいね」 一家はイチゴを諦めたわけではないが、農家のおじさんが怖いので しばらくは普通に狩りをしようと決めた。 最後ちょっと怖かったが巣に帰ってからはとてもゆっくりできて みなゆっくりしながら幸せな眠りについた。 その幸せそうなゆっくり一家に忍び寄る人間が一人、彼の名は虐待鬼意さん 今日もゆっくりの駆除を兼ねて虐待するために森に来たのである。 「ゆ〜ゆ〜」 「幸せそうに眠りやがって・・・」 彼はゆっくり達を起こさないように一匹づつ、取り出し、頭に何かをかけていく。 彼がゆっくりにかけている物はゆっくり駆除剤を薄めた物である。 ゆっくり駆除剤は霧状にして適当にばらまけば ゆっくりのみを死滅することができる優れものである。 ドスなどの大きな固体にも効き、ヘリなどを使えば山全体の ゆっくりを死滅させることも簡単にできる。 今回、鬼意さんはゆっくりを駆除しに来たのではない、それならばわざわざ ゆっくり駆除剤を薄めたりしない。 彼の目的はゆっくり達の髪の毛を殲滅することである。 「これで全部だ・・・」 彼はゆっくり一家を起こさず全てのゆっくりの頭にゆっくり駆除剤を振りかけることに成功した。 全員起こさずに成功したのはこれが初めてで、ゆっくりが起きた場合は騒がれると 面倒なので声を上げる前に潰してやった。 今回の虐待はゆっくりに気付かれないことが最も重要なのである。 「ゆっ・・・ゆっ・・・」 「そろそろ効いてくるな」 先ほどまで幸せそうな顔をしていたゆっくり一家の表情が曇り始める。 そして徐々に髪の毛が抜け始め、5分もするとゆっくり達の髪の毛は全て 抜け落ちてつるっぱげ一家が完成した。 (次も慎重にやらないとな・・・) 鬼意さんはあらかじめ別のゆっくり家族から生きたまま頭皮を引きはがして作った カツラをゆっくり達に被せていく (これで最後か・・・) 鬼意さんは最後の一匹である母れいむの頭にカツラを被せようとしたが 髪の毛が抜けて寒くなったため、ブルブルっとふるえて目を覚ます。 「ゆ〜・・・ゆっ!にんげんだ〜!」 れいむは人間に驚き声を上げる。 その声に驚いたゆっくり一家も目を覚ます。 「ゆ〜ここはれいむたちのおうちだよ!にんげんはでていってね」 鬼意さんは咄嗟の判断でれいむの頭にすばやくカツラをのせる。 そしてれいむが巣の外で眠っていたので戻してあげようとしたと適当に嘘をつき 巣に戻してやる。 「れいむだいじょうぶだった?」 「だいじょうぶだよれいむはなんともないよ!」 そう言って自分が元気であることをアピールしようと巣の中で軽く飛び跳ねる。 その瞬間・・・ フワッ れいむ頭が一瞬涼しくなる。 れいむは少し違和感を覚えたが気付いてはいない。 まりさや子ゆっくり達は一瞬れいむの髪の毛がフワっとなった気がしたが半分寝ぼけていたので 気付かなかった。 その様子を巣の外で見てしまった鬼意さんはふきだしそうになる。 (今あたまがフワッとした!フワッとした!) 鬼意さんはゆっくりの巣の入り口を塞いでやり、そのまま山を下りていった。 「ゆ〜まだおきるのにははやすぎるからゆっくりねむろうね」 ゆっくり一家は再び眠りについた。 翌朝、ゆっくり一家はいつも通りの朝を迎える。 親れいむが一番始めに目を覚まし他のゆっくり達を起こしていく、 しばらくゆっくりしたあとに朝食を済ませ父まりさは狩りに出かけていく。 「ゆっくりかりにでかけてくるよ!」 「がんばってねまりさ!」 「「おとーしゃんがんばっちぇにぇ!」」 れいむと子ゆっくり達の見送りで元気一杯になったまりさは元気よく跳ねて狩りに向かっていった。 「さて、おちびちゃんたちきょうはてんきがいいからひなたぼっこにいこうね」 「「ゆ〜」」 ここ最近とても寒くて子ゆっくり達は外で遊ぶことが出来なかった。 しかし今日は暖かいので表で日向ぼっこをすればとてもゆっくりできると思い外に出てにいった。 れいむ達は目的地まではゆっくりと這っていったのでカツラがずれることはなかった。 しかし、野原について子ゆっくり達が遊び始めるとそうはいかない。 「ゆーこっちだよまりしゃ」 「まっちぇ〜おね〜しゃ〜ん」 仲良く追い掛けっこをしてあそぶ子ゆっくり達、 末っ子のまりさは姉ゆっくり達を追い掛けるがからだが小さいのでなかなか追いつくことができない。 末っ子まりさはなんとかして追いつこうと懸命に飛び跳ねる。 「ゆびぃっ!・・・いちゃいよ〜!」 石にぶつかってしまい末っ子まりさは少し餡子を漏らして倒れる。 泣き声に気がついた姉ゆっくり達が集まってくる。 末っ子まりさは泣いていれば姉たちが優しくしてくれると思っていた しかし・・・ 「ゆっ!なんかへんにゃこがいるよ」 「ほんとうだにぇ!かざりもつけてないしゆっきゅりできにゃいゆっくりだね!」 「ゆっきゅりできないゆっきゅりはどこかいっちぇね!」 末っ子まりさは石にぶつかった時にカツラをおとしてしまったのである。 姉ゆっくり達は体当たりをし始める。 末っ子まりさは姉ゆっくり達が何故自分を攻撃するのか解らなかった。 「ゆぶっ!やめちぇ!やめちぇ〜おね〜しゃ〜ん!」 「おまえみたいなゆっくりできにゃいこはれいみゅのいもうとにいないよ!」 「まりしゃのいもうとはもっちょかわいいよ!」 必死で姉ゆっくりにすがり寄ろうとする末っ子まりさだがそのたびに体当たりを されて突き飛ばされる。 「お・・・ね〜・・・しゃん」 「おまえみちゃいなへんなこはいもうとじゃないよ!ゆっくりできないゆっくりはしにぇっ!」 最後の力を振り絞り長女れいむに助けを請うが長女れいむは大きく 跳ねて末っ子まりさを踏みつぶす。 その際に姉れいむの頭がフワッと浮いた気がするがそれに気付いたゆっくりはいなかった。 母れいむはちょっと離れたところでしーしーをしていたが末っ子まりさの泣き声や 姉ゆっくり達の騒ぐ声を聞き、急いで跳ね寄ってきた。 「どおしたのおちびちゃんたち?」 「ゆっおかーしゃんれいみゅたちしゅごいんだよ! ゆっきゅりできないこをやっちゅけたんだよ!」 「「やっちゅけたんだよ」」 子ゆっくり達は母れいむにゆっくりできない子を倒したと自慢げに話す。 母れいむが子ゆっくり達が倒したと言う餡子をまき散らしつぶれた饅頭を見つめる。 末っ子まりさに髪の毛がついていれば子ゆっくり達がとんでもないことを してしまったことに気付いたかもしれない。 しかし、母れいむは 「ゆっくりがんばったね、まだちいさいのにかりができるなんてすごいよ! すこしはやいけどおちびちゃんたちはおひるごはんにしようね」 母れいむは末っ子まりさだったものを子ゆっくり達が初めて狩りに成功した餌として食べるように言った。 子ゆっくり達もむ〜しゃむ〜しゃちあわせ〜といって餡子を平らげてしまった。 「そろそろかえろうね、おかーさんおなかすいちゃったよ」 「まりしゃももっとたべちゃいよ〜」 「れいみゅも〜」 お腹を空かせたれいむ達はゆっくりと巣に帰って行く 一方狩りに出かけた父まりさは 「まってねまりさのためにゆっくりしてね!」 まりさはごちそうであるちょうちょを追いかけ回し、ぴょんぴょん跳ねていた。 このあたりはたくさんごはんが採れるので多くのゆっくり達が集まる狩り場であった。 しかしゆっくり達は普段なら他のゆっくりのことなど気にせず狩りに勤しむのだが今日は様子が違った。 まりさの頭が変なのである。 「まってね!ちょうちょさんまってね!」 まりさがぴょんぴょんはねるたびに少しづつカツラが帽子と共にずれていくのである。 「あのまりさぜったいあたまおかしいよ・・・」 「むきゅあきらかにずれてるわね」 「・・・あれはとかいは?・・・とはいえないわね・・・」 「わからないよ・・・あのあたまはわからないよ・・・」 狩り場にいたゆっくり達はまりさの頭が気になって仕方なかった。 しかし本人が気付いてるのか気付いていないのかわからないので 声をかけずらかったのである。 「どうする?・・・おしえてあげる?」 「たしかにいってあげたほうがいいともうけど・・・」 「すごくずれてる・・・げんかいよ・・・」 「そうとうびっくりするんだねーわかるよー」 まりさに頭のズレはすでに限界に達しており、いつ落ちてもおかしくない状態である。 そしてまりさがちょうちょを花にとまっているところを捕まえようと飛びかかった瞬間! 「「「まりさあたまいかれてんぞ!!!」」」 限界に達したゆっくり達が一斉にまりさに声をかけ始める。 まりさはまだ自分の頭の異変に気付いていないらしく、 自分の頭をいかれてると言いつめるゆっくり達、まりさはおかしくないよと怒りぷくぅと膨れる。 「きもいよ!わからないよ!」 「こんなのとかいはじゃないわ!」 「どぼじでそんなごどいうの〜?」 「むきゅっ!みんなおちついて!」 このままではケンカになってしまうと判断したぱちゅりーは 言い争うまりさとその他のゆっくりの間に割ってはいる。 そしてまりさを見つめゆっくりと話し始める。 「まりさ・・・あなたあたまがさむくない?」 「ゆぅ?・・・そういえばあたまがすーすーするよ」 まりさは頭に違和感を持ち始める。 続けてぱりゅりーは話続ける。 「まりさ・・・はっきりいうわ、あなたあたまはげてるわよ・・・」 「ゆっ!まりさはげてないよ!」 まりさは自分は禿げてないと怒るが、ぱりゅりーは落ちた帽子とカツラの方を見るように言う。 「あれはまりさのぼうし!ぱちゅりーありがとう!」 帽子といっしょにカツラも落ちているのにまりさはまだ気付かない。 まりさはカツラごと帽子をかぶる。 カツラを適当にかぶったためにあたまがこんもりして違和感が増大する。 「「「まりさあたまいかれてんぞ!」」」 ふたたびまりさ意外の全ゆっくりに頭をツッこまれてしまう。 そんなゆっくり達にまりさは再びぷくぅと膨れるが、ぱちゅりーは まりさに説明するため湖に連れて行った。 「まりさみずにうつってるまりさをのぞいてごらん」 「なんで?そんなことしてもかわいいまりさがうつるだけだよ?」 そう言ってまりさは湖をのぞき込む 「ゆぅ?あたまがへんだよ」 まりさは髪型がおかしいので帽子を外そうと頭を下げた瞬間・・・ バサッ まりさの髪の毛が地面に落ちて再び頭がすーすーする。 「まりさのあたまをなおす・・・・よ?」 まりさは水に映る自分の姿をみて絶句する。 そこには髪の毛が一本も生えていないゆっくりできない自分がいたのである。 「・・・!ばりざのがみのげがー!!!」 「おちついてまりさ!いったいなにがあったの?」 ぱちゅりーは泣き騒ぐまりさに問いかけるがわからないとしか答えない。 しかたないのでまりさの髪の毛と帽子を戻してやりまりさに注意をしておく。 「いいことまりさこれからはぼうしをふかくかぶってなるべくあたまがづれにくく なるようにしなさい、もしぼうしをおとしたりかみのけをおとしたりしたらゆっくり できなくなるわよ」 ぱちゅりーに言われまりさは深く帽子を被ることになった。 そして殆ど獲物も採れないままいったん巣に戻ることにした。 そして場所は再びれいむ一家の巣 「おちびちゃんたちとてもゆっくりねむっているよ」 幸せそうな子ゆっくり達を見てれいむもうとうとし始める。 昨日鬼意さんに起こされて、余り眠れなかったのだ。 れいむは少しの間だけ、お昼寝をすることにした。 れいむが本格的な眠りにはいってからしばらく・・・ 「ゆ〜ゆ〜・・・ゆっ」 一匹の子まりさが目を覚ました。 あたりを見わたすとみんな眠っており再び自分も眠ろうとするがあるものを 見つけたため一気に目が覚める。 「ゆぅ!あれはゆっきゅりできないゆっくりだよ!」 子ゆっくり達が眠っている間、寝相が悪く寝返りをした子れいむのカツラが地面に落ちてしまい、 子まりさはそれをゆっくりできないゆっくりだと判断したのだ。 「ゆ〜またごはんをとっちぇおきゃ〜しゃんにほめてもらうよ!」 子まりさはしょろーりしょろーりと子れいむに近づいていく、 そしてぷっくりとしたほっぺたに一気に噛みつく 「ゆびっ!」 子れいむは幸せな夢の中から一気に現実に引き戻される。 自分の体に何が起こったのかわからない子れいむは大きく息を吸い込み悲鳴を上げようとしたが 立て続けにくちびる付近を喰いちぎられたためにひゅーひゅーとしか鳴けなくなってしまった。 そしてさらに数カ所を噛みちぎられる。 「ひゅひぃ・・・いひゃい・・・おひゃ〜ひゃん(ゆびぃ・・・いちゃい・・・おきゃーしゃん)」 「とどめだよ!はやきゅしんでにぇ!」 子まりさは穴だらけになった子れいむを踏みつぶす。 同じような体格のために一回の踏みつぶしではなかなか死なない。 子まりさは何回も子れいむの上で飛び跳ね、そのたびに穴の開いた所から餡子が吹き出る。 「もっひょ・・・ゆっひゅひ・・・ひひゃはっひゃ(もっちょ・・・ゆっきゅり・・・しちゃかった)」 「ゆ〜まりしゃはつおいよ!」 餡子を失い皮だけになってしまった子れいむの上で子まりさは得意気にする。 さっそく母れいむに褒めてもらおうとして起こそうするが、 母れいむはかなり疲れていたために一向に起きる気配がない。 しかたないので長女れいむを起こそうとして体をゆする。 「ゆ〜ゆ〜・・・どうしたの?・・・っ!」 「おねーしゃん、きいちぇきいちぇ」 子まりさは目を輝かせて長女れいむに話しかける。 すごいねまりさは強いんだねと言って欲しくてたまらなかった。 「ゆっくりできないこはおうちはいってこないで!」 子まりさは長女れいむの体当たりを受けて突き飛ばされてしまう。 子まりさはコロコロと転げて壁にぶつかる。 「・・・??・・・」 あまりにも予想できない行動に子まりさは痛みすら忘れて思考停止する。 子まりさが攻撃された理由はさきほど暴れ回った際にカツラを落としてしまったからなのだが、 そんなことはわからない、何故自分が攻撃されたのかが全く解らなかった。 そして徐々に痛みを感じ泣こうとした瞬間、 長女まりさが子まりさの顔面を踏みつぶす。 「ゆっ!・・やめっ!・・おえっ!」 「ゆっくりできないゆっくりしないでしんでね」 子まりさは悲鳴を上げようとするたびに顔面を踏みつけられそのたびに襲いかかる鈍い痛みに 悲鳴をあげることもできないまま徐々に死に近づいていった。 「もっちょ「さっさとしね!」ぶびぃー!」 長女れいむの子ゆっくりにしては強力な踏みつぶしで子まりさは顔面を潰されて 口から餡子を勢いよく吐いて絶命した。 「「ゆ〜どうしちゃの〜?」」 騒ぎに気付いた子ゆっくりの何匹かが目を覚ます。 長女れいむは安心させるために目覚めた妹ゆっくり達に近づいていくが 様子がおかしい、まるで敵を見るような目で長女れいむを見ている。 先ほどの騒ぎで長女れいむのカツラも取れてしまったのである。 「ゆーもうゆっくりできないこはたおしたからあんしんしていいよ?」 「ゆっくりできないできないゆっくりはでてってね!」 妹ゆっくり達が長女れいむに襲いかかる。 長女れいむと妹ゆっくりの体格差はそこそこあったので 体当たりを仕掛けた妹ゆっくりが跳ね返されてコロコロ転がっていく。 「ゆー、もうおこったよ!ゆっきゅりしね!」 妹ゆっくり達のカツラが転がった拍子に取れてしまう。 目の前で起きた奇妙な現象に長女れいむは混乱する。 「ゆっ!いもうとたちがゆっくりできないゆっくりになっちゃったよ!?」 「ゆっくりしちね!」 長女れいむが混乱している間にも妹ゆっくりの攻撃は続く。 そして、ゆっくりの攻撃の中で最大の殺傷力を持つ噛みつきを長女れいむのほっぺたに仕掛ける。 「ゆがっ!いたいよ!」 長女れいむはたまらず体を思いっきり回転させて、噛みついてきた子れいむを引き離す。 そのさい少し頬が破れたが致命傷にはほど遠い。 逆に放り投げられた子れいむは巣の中に落ちている前々からどけようと思っていたが めんどくさくて放置しておいたとがった石に顔から突っ込んだ。 「・・・ぶぅっ!」 子れいむの口のなかにとがった石が入り込み歯を砕き喉の奥を引き裂く、 子れいむはゆっくりと口から石を引き抜く、その瞬間大量の餡子が口から流れでる。 「ごぼっ・・・たひゅけ・・・」 子れいむが突き飛ばされたところから一番近くで眠っていた子まりさに助けを請う。 しかし、子まりさは起きた瞬間に悲鳴をあげる。 「ゆぎゃ〜!ゆっきゅりできないゆっきゅりだ〜!」 この声を境に眠っていた子ゆっくり達は全て目をさます。 母れいむはまだ起きない。 「きもちわるいゆっくりはしねっ!」 「ゆひぃっ!」 石に顔をぶつけた子れいむは姉妹ゆっくりの輪の中に突き飛ばされる。 次々と踏みつぶしや噛みつきなどをされて、顔をぶつけた子れいむは ぐちゃぐちゃに潰されて絶命した。 その際に飛び跳ねた何匹かはカツラが取れてしまう。 いきなり横に現れたゆっくりできないゆっくりに子ゆっくり達は混乱するが すぐに攻撃を仕掛け始める。 「ゆっきゅりできないゆっきゅりは!ゆぎぃっ!かみつかないで〜」 「まりしゃのおうちにかっちぇにはいってこなっ!いじゃ〜い!」 「もうやめちぇ〜!いちゃいよ〜!」 「にゃんでゆっくりできないゆっくりがいきなりよこにいるの〜?」 カツラのとれた子に攻撃すると自分のカツラがとれてしまい他のゆっくりに攻撃されてしまう。 「ゆびゅっ!やめちぇっ!たしゅっ・・・ゆびゅっ!」 「いじゃいぃぃかみちゅかにゃいで〜」 「まりしゃのおかおが〜」 「ゆぎゃ〜っ!めがみえにゃいよ〜」 ほとんどの子ゆっくりのカツラは取れてしまい巣の中はバトルロイヤル状態である。 あるものは踏みつぶされて中身が飛び出しそうになり、あるものは顔を噛みちぎられ、 むき出しになった歯をガチガチとならし、またあるものは目が飛び出してブラブラと 垂れ下がった目玉は昔流行ったオモチャのようである。。 「やめてね!みんなやめてね!」 長女れいむは何回かカツラを落とす所を見て何が起こっているのかを理解した。 何匹かが自分にも攻撃してくるが軽く突き飛ばして、地面に落ちている自分のカツラをかぶる。 そして母親に事態をなんとかしてもらおうと必死になって起こす。 「はやくおきてね!ゆっくりしないでね!」 「ゆ〜どうしたのおちびちゃん」 母れいむがのんきに目を覚まし長女れいむを見つめる。 「ゆっ!おちびちゃんどうしたの!?」 「おかーしゃんいもうとたちをとめてあげて!」 長女れいむの言葉を聞いて母れいむは騒ぎのする方を見る。 「ゆっくりできないゆっくりがいっぱいいるよ!」 「おかーしゃんあれはいもう」 長女れいむはあれは妹達だと言おうとしたが母れいむはその言葉を聞かずに さっさと子ゆっくり達を潰しにかかった。 「おかーしゃ・・・たしゅけっびゅびぃ!」 「いちゃいよ・・・おか・・・ぶちゅっ!」 「おきゃーしゃんまりしゃをたしゅけてくれちぇありがっちょびっつ!」 「れいみゅのおきゃーしゃんはつよいんだよびこぅ!」 母れいむは次々と子ゆっくり達を潰していく、母れいむの攻撃は 強力で怪我していたものはもちろん長女れいむに襲いかかっていた比較的怪我の少ない 子ゆっくり達も一瞬のうちにつぶれた饅頭になって死んでいった。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆっくりできないゆっくりはみんないなくなったよ これでゆっくりできるよおちびちゃんたち・・・おちびちゃんたちは?」 母れいむが部屋を見わたすといるのは長女れいむだけである。 長女れいむは歯を食いしばり涙を流しながら母れいむを見つめている。 「おちびちゃんたちどこにいったの〜?」 「おかーさんがいまぜんぶころしちゃったんだよ!」 長女れいむの言った言葉を母れいむはそんなことしていないと否定する。 長女れいむは泣きながら今殺したのはカツラのとれた妹達だと説明するが、 そんなこと言う子はゆっくりできないよと怒るだけである。 「だきゃらあれはかみのけがとれたいもうとたちなの〜!」 「かみのけがとれるわけないでしょ!おかあさんもうおこったよ!」 母れいむは自分の言葉を全く聞かない長女れいむに体当たりをした。 母れいむは軽くやったつもりだが実際には結構強くやってしまい、 長女れいむは勢いよく飛ばされてしまう。 長女れいむは壁に後頭部をぶつけカツラが少しずれて涙目になる。 母れいむの怒りはおさまっておらず追撃が来ると覚悟を決めたその時 「ただいま・・・なにこれ〜!」 父まりさが巣に帰ってきて部屋の惨状に驚く、 「おかーしゃんがいもうとたちをころしちゃったの〜!」 長女れいむは痛みをこらえて父まりさに事情を説明する。 もし父まりさが髪の毛が取れることを知らなかったら母れいむと同じように怒ったであろう。 しかし父まりさは一度カツラがづれて仲間から酷いことを言われているので長女れいむの言葉を理解した。 「れいむもうおこったよ!そんなこというこはもうおいだすよ!」 「でていくのはれいむだよ!」 母れいむが長女れいむを追い出そうと体当たりをしようとするが逆に父まりさの 体当たりを受けて転げていく。 「ゆぶぅ・・・まりさなにするの〜!」 母れいむは涙目になって父まりさに問いつめる。 「こどもたちをころしたれいむはしねっ!」 「れいむこどもたちをころしてないよ!」 2匹は大喧嘩になりボヨンボヨンと跳ねてお互いぶつかり合う。 ゆっくり同志の喧嘩なので他の動物からみたら何を遊んでいるんだとしか見えないが、 本人達はいたって本気である。 やがて喧嘩は激しくなりついにお互いの体を噛みつきあう殺し合いにまで発展してしまった。 2匹は噛みつき合いながら巣の外に転げていった。 「まりさにがみずくな〜れいむはじね〜」 「まりざごそじんでね!れいむはわるぐないよ!」 2匹は喧嘩に必死になりすぎて普段は危なくて近づかない崖の付近にまで 転がっていることに気がつかなかった。 やがて2匹は足を踏み外す。 「ゆぎゃあああだじゅげで〜〜〜!」 「いじゃー!」 2匹は何度も絶壁に体をぶつけ、そのたびに皮がやぶれてぼろぼろになっていく。 しかし運悪く2匹は谷底に落ちても死ぬことができずに、ズタズタに引き裂かれた 体で必死に助けを求める。 「いじゃ・・い・・・じにだぐ・・・ない」 「どぼじで・・・ごんな・・・ごどに・・・」 しかし助けに来るものはだれもおらず、それどころかカラスが寄ってくる始末である。 2匹は生きながらカラスについばまれて死んでいった。 「おかーさんたちどうしてかえってこないの?」 巣に残された長女れいむはケンカになって出ていった親ゆっくり達を待ち続けた。 しかし、親ゆっくり達が二度と帰ってくることはなかった。 やがて長女れいむは空腹になり、妹たちの体を食べてしばらく過ごしたが、 それもなくなり仕方なく外に狩りに出かける。 「ゆ〜かりにいくよ!」 長女れいむは初めての狩りに緊張気味だが、幸いこの付近には餌が豊富にあったので 簡単に餌を見つけることができた。 れいむはホクホク顔で巣に戻ろうとしたとき、強い風が吹いた。 「ゆうっ!かぜさんゆっくりふいてね」 長女れいむは風が吹くとカツラがずれてゆっくりすることが出来ないことを理解していた。 しかし手もないゆっくりはカツラを抑えることが出来ず、カツラは風に乗ってどこかに飛ばされてしまう。 「ゆ〜!かみのけさんまってねとんでいかないでね!」 長女れいむは必死になって追い掛けるがカツラはどんどん飛ばされて行きついに見えなくなってしまった。 その後、ゆっくり駆除剤がヘリによって散布されゆっくりは絶滅した。 やまには大量のハゲ饅頭の死骸が転がり、長女れいむもその中の一匹として虫や動物や細菌によって 土に返されていった。
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*警告* ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 ↓以下本文 れいむはとてもゆっくりしていた。大好きなまりさと力を合わせれば、おなかいっぱい ゆっくりできるごはんが集まった。ゆっくり育てた十匹の可愛い子ゆっくりはみんな良い 子で、お姉ちゃんゆっくりはもう一緒にごはんを取りに行くこともできる。妹ゆっくりは おうちでゆっくりお留守番ができる。みんなゆっくり、けんかなんてすることはない。 雨の日も風の日もゆっくりできない日も、家族みんなでゆっくりしてきた。一匹も欠け ることなく育てあげた家族は、れいむの自慢だった。 「ゆ゙ぴぃ!」 その子れいむが弾け飛んだ。ゆっくり一匹分の枠のなかに、照り返しも艶やかなこしあ んの餡子が飛び散っている。ぷにぷにですりすりすればとってもゆっくりできた皮も、す てきなおりぼんも今はあんこにまみれた残骸でしかない。 「お゙ぢびぢゃんどぼじだの゙お゙お゙!?」 れいむは叫ぶ。寒天の目玉をひん剥いて叫ぶしかなかった。叶うならば、今すぐ子れい むの側に跳ね寄りたかった。しかし、どれほど動こうとしても、黒焦げになるまで焼かれ たあんよは言うことを聞かない。 「あ゙ん゙よ゙ざん゙! ゆっくりうごいてね! おぢびぢゃんがたいへんだよ!」 れいむは柔らかいおまんじゅうの身体を必死によじり、跳ねようと身をたわめる。しか しその場でもにもにするばかりで、あんよは決して動くことはない。 「お゙でえ゙ぢゃ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!」 一番近くにいた一匹の子れいむが大声で泣き叫ぶ。その子れいむもまた、あんよが炭に なるまで焼かれており、決して近寄ることはできない。そして、子れいむは泣き顔のまま、 一瞬で中身をぶちまけた。跡にはあんこと破れた皮、ボロボロの飾りが残るばかり。 「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 わけもわからず、あんよも動かない。一斉に泣き叫ぶ子れいむたち。ゆんゆん絶叫が響 くなか、少し離れた場所が爆発した。 「ゆっぐりでぎないよ゙ぉ゙! も゙お゙お゙うぢがえる゙!」 爆発をきっかけに、一番小さいれいむが大泣きに泣きはじめた。そして、爆発は次第に 子れいむに近づき、二回目の爆発のあと、子れいむは泣き顔の皮をあんこの中に撒き散ら し、生ゴミとなり果てた。親れいむはそれをゆっくり見ていることしかできなかった。 そして再び、少し離れた別の場所が爆発した。 「ゆっ……! みんな! ゆっくりきいてね!」 「ゆ゙ぁ゙……?」 「おがあぢゃあ゙あ゙……?」 「どっかーん、はゆっくりできないよ! でもゆっくりしずかにしてね! ゆっくりしてな いと、おちびちゃんみたいにどっかーんしちゃうよ! ちかくでどっかーんしても、ない たらゆっくりできなくなるよ!」 親れいむの考えは、こうだ。自分たちは白くて広いお部屋にいる。お部屋の床には四角 い模様が書かれていて、その枠はどれもゆっくりひとりぶん。地面の四角い枠からは出ら れない。時々、地面が爆発してゆっくりできない。もし爆発した枠のなかにいたら、永遠 にゆっくりしてしまう。お部屋には他に誰もいないから、爆発する模様はでたらめなのだ。 でも爆発の近くにいて大きな声を出した子には爆発が近づいてきて、最後には永遠にゆっ くりしてしまった。 「やだやだやだあああ! ゆっくりしたいよ!」 「ゆっくりしずかにしていれば、ちかくでどっかーんしてもだいじょうぶだよ! みんな おかあさんのいうとおりにしてね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 まりさと一緒にゆっくり育てた自慢の子ゆっくりでも、近くで爆発したら大声で泣き叫 び、爆発を呼び寄せてしまうかもしれない。それでもあんよを焼かれたれいむには、子 ゆっくりを信じるしかない。 部屋に残っているゆっくりは、親れいむと子れいむが三匹。二匹は既に永遠にゆっくり してしまっている。床の枠が火を噴く。轟音にどの子ゆっくりも恐怖の表情を張りつけて 身動きのとれない身体を震わせる。親れいむの言うとおりに、ゆっくりできないのを必死 に我慢してガタガタ震えていると、先ほどの一番小さいれいむの時とは違い、爆発は誰か に近づいてくることはなかった。でたらめな場所が爆発し、親れいむはゆふぅ、と大きく ためいきをついた。これで爆発しなくなるまでゆっくりできるかもしれない、と。 「おかーしゃんすごいね! どっかーんさんこっちにこないよ!」 それもその次に小さい子れいむがきゃいきゃいと幸せそうな顔で叫ぶまでのことだった。 子れいむの幸せそうな大声に、爆発は一枠一枠、確実に近づいてくる。 「い゙や゙ぢゃ゙あ゙あ゙あ゙! こっちこないでね! れいむ゙はここぢゃないよ゙!」 近づく爆発。動かないあんよ。ゆっくりできない恐怖に、親れいむの言葉も忘れ、子れ いむは涙を激しく流し、金切り声をあげる。そして、子れいむは盛大に爆ぜ飛んだ。周囲 の枠に、あんこが飛び散る。声もなく見つめる親れいむとれいむ姉妹。 怖くて泣かなくても、しゃべったら永遠にゆっくりさせられてしまうのだ。怖くても泣 けず、永遠にゆっくりしてしまった子れいむのためにゆっくりすることもできない。親れ いむは涙を静かにこぼし、声を絞り出した。 「こわくても、ゆっくりしずかにしていてね……おはなしするとゆっくりできないよ」 「ゆ、ゆっくりぃ」 残るは大きめの子れいむが二匹と、親れいむが一匹だけ。爆音と共に、近くの枠が火を 噴いた。恐怖の表情で固まり、ガタガタ震える子れいむ。どんなに怖くても、親れいむの 言いつけを守り、お口をぎゅっとつぐんでしずかにゆっくりしている子れいむを心配そう に見つめながら、れいむは唯一の希望をひたすら待っていた。れいむのすてきなまりさが 助けに来てくれることを。まりさは狩りも上手でかけっこもはやい。れいむたちが動けな くても、必ずゆっくりさせてくれるはずだった。 「ぴゃ゙ぎゅ゙!?」 遠くの爆発に目をぎゅっと瞑って悲鳴を押し殺していた一匹の子れいむが吹き飛んだ。 爆発は遠かったのに。親れいむは信じられない表情で子れいむだった残骸を見つめる。 そして、気付いた。一度爆発した場所は、黒く焦げていることを。そして、まだ焦げてい ない場所は、ほとんど残されていないことを。 「ゆっくりしたいよ! ゆっくりさせてね! ゆっくりしていってねー!」 姉妹が全て吹き飛んで、とうとう恐怖に耐えられなくなった最後の子れいむが泣き叫び はじめた。あんよは動かず、まりさは来ない。親れいむにできることは、もう一つしかな かった。 「でいぶはごごでず! ぢびぢゃんのかわりに! でい゙ぶをどっがーんぢでね゙!」 子れいむの金切り声よりも、もっと大きな声でありますように。声をかぎりに親れいむ は叫ぶ。二匹からだいぶ離れた場所が爆発した直後、子れいむは跡形もなく吹き飛んだ。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙……ゆっくりしたけっかがこれだよ……」 不意に、親れいむの正面の壁が開いた。壁の向こうはれいむのいる部屋と全く同じで、 床に格子の模様が描かれ、どれも黒く焦げている。そして、いくつかの格子にはボロクズ になっても見間違えるはずもない、黒い煤けたとんがり帽子の残骸と、つぶあんだったゴ ミが飛び散っていた。 「ば、ばでぃざあ゙あ゙あ゙?! ゆっくりしていってね!? ゆっくりしていってね?!」 答える者は誰もいない。朝まではみんな仲良くゆっくりしていたれいむの家族は、今や 一匹残らず物言わぬゴミ。あんよの動かないれいむが一匹、家族の残骸を見つめていた。 「おみずざんはゆっくりでぎないよ! がぼっ、やべでね゙! ゆっくりじでね!」 壁の穴から勢いよく流れこむ水が、床にこびりついたしあわせ家族を押し流し、排水口 に消えていく。奇麗に流れたあとは、爆煙とあんこで汚れた床も元通り。遊技場にゆっく り一家がいたことを示す物は、スコア表だけだった。 れいむ:1 まりさ:0 [1P WIN] 森に魚を求める とか書きました。 09/07/20 書き直し このSSに感想を付ける
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「ゆ゛っぐり゛じだい゛よ゛お゛ぉ゛ぉ゛!!ゆ゛っぐり゛ざぜでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 山菜取りから帰る途中、茂みからそんな声が聞こえてきた。 何事かと思い覗き込むと、そこには罠にかかって動けなくなっているゆっくりがいた。 大方ハンターが仕掛けた物だろう。ゆっくりは高く売れるからな。 犬猫ならともかく、ゆっくりなんぞ助けても仕方が無いのでそのまま行こうとする。すると 「お゛に゛い゛ざん゛!!だずげでぐださい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 お兄さんじゃあ、しょうがないな。 小さな頃から老け顔で、十五にして父親からも『親父』と呼ばれていた俺の憧れの呼ばれ方ベスト5だし。 「そら、もうかかるんじゃないぞ…って無理だよな。ゆっくりブレインだし」 「ゆっくりできる!ゆっくりできるよ!おにいさんありがとう!!!」 「はいはい。じゃあな饅頭」 「まんじゅうじゃないよ!れいむだよ!ゆっくりおぼえてね!!」 「へーへー」 あまりこんな所を人に見られたくはないので早足でその場から離れる。 ゆっくりはまだ何か叫んでいたが、どうでもいい。どうせいつものあれだろう。 家に着いて早速至高の山菜料理を作っていると、戸を叩く音が聞こえた。誰だろう。 「はいはい今開けますよー」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 なんと客はゆっくりだった。それも二匹。 「何だお前ら、一体何の用だ」 「ゆっくりさせていってね!!ゆっくりさせていってね!!」 「何言ってやがる帰れ帰れ。うちにはお前らみたいな饅頭に食わすタンメンはねえぞ」 「まんじゅうじゃないよ!れいむだよ!ゆっくりおぼえていってね!!」 「あん?何だそりゃ。ひょっとしてお前さっき会ったゆっくりか?」 「そうだよおにいさん!ゆっくりさせていってね!!」 「じゃあそっちの黒いのは何だ」 「れいむのおともだちだよ!まりさっていうんだよ!!」 「よろしくねおにいさん!まりさもゆっくりさせていってね!!」 一体どういうつもりだろう。まさか親切なカモがいるからと、仲間共々たかりに来たのだろうか。 「ちょっと親切にした位で調子に乗るんじゃねえぞ饅頭。お前らなんかにゃ水一滴だってやらん!」 「いらないよ!ごはんいらないよ!だからゆっくりさせていってね!!」 「おねがいします!ゆっくりさせていって!!」 なんと飯はいらんときた。一体何事だ?油断させてつけこもうなんて知恵がある訳も無いし…… ま、いらんと言うなら別に上げてやっても構わんか? 今晩居座るなら明日加工所に売りに行けばいいんだし。 「ああ分かったよ。大人しくするなら入れてやる」 「ゆっくりするよ!ありがとうおにいさん!!」 「ありがとう!!」 ぴょんぴょん飛び跳ねながら家の中に上がりこむ。何を嬉しそうにしてるんだこいつらは。 「お前らはその隅っこで大人しくしてろ。何も食わせてはやらんし、暴れたりしたら食うからな」 「わかったよ!ゆっくりじっとしてるね!!」 「ゆっくりたべないでね!!」 「ああそうしてろ」 何とも妙な話だ。ひょっとして狐にでも騙されているのか? 首を傾げつつ料理を作り、一人で食う。その間物欲しそうにこちらを見ていたが、当然分けてなどやらん。 「おいお前ら涎を垂らすな汚らしい。踏み潰すぞ」 「ゆ!ごめんなさい!!ゆっくりふいておくね!!」 「ゆっくりふまないでね!!」 益々おかしい。本当にこいつらゆっくりなのか…まあどうでもいいか。 その後風呂に入ったり布団を敷いたりしている間も奴らは大人しかった。不気味だ。 「お前ら帰らんでいいのか?俺はもう寝るが」 「ゆっくりとまっていくよ!ゆっくりねていってね!!」 「ゆっくりおやすみ!!」 「ああおやすみ。寝てる間に暴れたり盗み食いなんかしたら八つ裂きにするからな」 そう言ってさっさと寝る。まあ、仮に寝てる間に盗み食いなんかされても所詮二匹だけだ。 二匹とも売れば十分プラスになるだろう。 翌朝。妙な騒がしさで目が覚めると同時に、昨夜の考えは間違っていたと思い知らされた。 こ、こいつらまさかこんな方法で俺に嫌がらせをしやがるとは……!ゆっくりって奴は悪知恵は働くんだな畜生!! 「あ、おにいさんがおきたよ!!ゆっくりおはよう!!」 「ゆっくりおきてね!!」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 どうやらあの二匹、俺が寝ている間に交尾しやがったらしい。ミニマムサイズのちびゆっくりが十匹もいる。 当然家の中は荒れ放題、食い物はほぼ全て食い尽くされている。 「お前ら、荒らすなって言ったよな?そこまで八つ裂きにされたいのか。そうかそうか」 「れいむとまりさのあかちゃんだよ!!ゆっくりかわいがってね!!!」 「ゆっくりかわいいでしょう!!!」 「んな訳あるかこの糞饅頭が!!てめえら一匹たりとも生かして返さんぞ覚悟しろ!!!」 怒鳴った瞬間、それまでの喧騒が嘘のように静かになった。 親ゆっくりれいむが、涙目になってこちらを見ている。 「ひどい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!ぜっがぐお゛ん゛がえ゛じじであ゛げだの゛に゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「あやまってね!!ゆっくりあやまってね!!」 「「「「「「「「「「ゆっくりあやまってね!!!」」」」」」」」」」 「恩返し、だぁ?一体どういう事だ。説明しろ糞饅頭」 どうにかこうにか聞き出した所によると、罠から助けてくれた俺に恩返しがしたかったらしい。 だが恩返しの方法なんて分からない。 そこで友人のゆっくりまりさに相談したら、可愛い赤ちゃんを見せてあげれば喜ぶに違いないという結論に達したとの事。 ゆっくりに恩なんて概念があった事に驚きだ。加工所の人に話してもきっと信じないだろうな。 「そうか。事情は分かった」 そう、悪気は無い事は分かった。だが、それだけだ。 悪気があろうが無かろうが起きた現実には何の違いも無い。俺は家中をメチャメチャに荒らされ、食い物を全て奪われた。 その代償はきっちりと払ってもらわなければならない。というか、恩返しなのに恩着せがましい物言いをするのが気に食わん。 「じゃあお前らとゆっくり遊んでやる。そうだな、かくれんぼをしようじゃないか。鬼は俺だ」 「ほんとう!?ほんとうにあそんでくれるの!!!」 「おにいさんありがとう!!ゆっくりかくれてるね!!」 「「「「「「「「「「わー!ゆっくりかくれようね!!!」」」」」」」」」」 「おっと。お前は俺と一緒に探すんだよ」 「ゆっ!だっこだ!だっこきもちいい!!!」 親ゆっくりれいむを抱きかかえて座る。こいつにはせいぜい楽しませてもらわんとな。 しばらく待ってもういいかーい。あちこちからもういいよー、と聞こえたのでゆっくりれいむを抱えたまま捜索開始。 「……ゆっくりまりさ、見つけた」 信じられん、あれで隠れているつもりか。頭隠して尻隠さずとは言うが、こいつは顔しか隠れていない。 「みつかっちゃった!!おにいさんすごい!!」 「れいむはわからなかったよ!!おにいさんすごい!!!」 これがゆっくりブレインか……よく生きていられるな。 「じゃあ見つかったまりさも俺がだっこしていてやろう」 「ゆっくりだっこしてね!!!」 「おそろい!おそろい!!」 片腕で何とか抱えて残りのちびゆっくりを探す。 奴らは体が小さい分難易度が高いが、所詮はゆっくり。簡単に次のを見つけた。 「ちびゆっくりれいむ、見ぃつけた」 そう言ってゴミ箱に隠れていたちびゆっくりを空いた手で掴む。 「ゆっくりみつかっちゃった!!!」 「おにいさんほんとうにすごいね!!!」 「ゆっくりかくれんぼのめいじんだね!!!」 「それじゃ、見つかったちびゆっくりちゃんは罰ゲームだ」 「ゆ?」 ちびゆっくりを口の中に放り込む。途端、ゆっくりれいむが物凄い形相で叫ぶ。 「なにするの!!おじさんやめて!!ゆっくりはなしてあげて!!」 おじさん、だと…?一瞬このまま殺してやろうとも思ったが、思いとどまって口の中を見せる。 「ゆっくりあったかいよ!」 「何勘違いしてやがるんだお前は」 「ゆっくりまちがえちゃったよ!!」 口の中でちびがもぞもぞ動く感覚が面白い。舌で転がしてやると喜んでいるようだ。 そんな風に舌で弄びながらちびゆっくりを探し、見つける度に口の中へ放り込む。 あっという間に十匹とも口の中へ。何てチョロいんだ。 「あっというまだったね!!!」 「ゆっくりするまもなかったね!!!」 そんな風に賞賛する親ゆっくり二匹。愚かな奴らだ。ゆっくりするのはこれからだというのに。 「じゃあ、ゆっくりあかちゃんをはきだしてね!!!」 ああ、吐き出してやるとも。頷いて、床に文々。新聞を広げ、二匹を両手でがっちりホールドする。 そして、口の中できゃっきゃと遊ぶちび共を一気に噛み砕く。プチプチという感触が気持ちいい。 口の中から物凄い悲鳴が聞こえる。ククク痛かろう怖かろう。 「お゛じざん゛や゛め゛でよ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!どうじでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「はや゛ぐだじであ゛げでね゛!!さっさとだずげであ゛げでね゛!!!」 そうかそうか吐き出して欲しいか。じゃあそうしてやろう。 新聞紙の上に噛み砕いたちび共を吐き出す。先程まで賑やかだった連中は、今や苦しみの声を上げるだけの醜い塊だ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!れ゛い゛む゛の゛あ゛がぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆ゛っぐ!!ゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 大変喜んでいただけたようで満足です。その後もねっとり言葉責めして反応を楽しむ。 やっぱゆっくりの活用法は食用じゃなくて愛玩用がベストだよな。 気の済むまで言葉責めする頃には、親二匹は廃人、いや廃饅頭になっていた。目は空ろで口をぱくぱくさせている。金魚みたいだ。 「じゃあこれを片付けないとな」 「ゆ゛ぶふぅっ!!?」 「ぐお゛え゛ぇ゛!!」 まだ半数くらいは息があるちびゆっくりの塊を二匹の口の中に押し込み、口を塞ぐ。 「「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」」 二匹とも物凄い勢いでもがく。さっきまでの様子が嘘みたいだ。ああ楽しい。もっと鳴いてくれ。 しばらくすると二匹ともしっかりちびゆっくり共を嚥下した。これでやる事は大体やったな。 「それじゃあ行こうか糞饅頭共」 「ゆ゛っ……ゆ゛っぐ……?」 「どごに゛…どごに゛い゛ぐの゛……?」 「勿論ゆっくり加工所さ。お前らゆっくりしたいんだろ?好きなだけゆっくりさせてやるよ」 「い゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!がごお゛じょはい゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「も゛う゛い゛や゛だ!!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛がら゛お゛う゛ぢがえ゛る゛!!!がえ゛る゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「そんなに嬉しそうに鳴くなよ、興奮するなぁ。何か良い事でもあったのかい?」 軽薄な感じで話しかけるが、もうこちらの声など聞いていないようだ。 肩をすくめ、山菜取り用のかごに二匹を詰めて蓋をして出かける。 道中、何やらゆっくりまりさがゆっくりれいむを攻め立てていたようだ。ひどい奴だ。俺からすれば同罪なのに。 日が高くなりつつある空を見上げて、かごの中のやりとりを楽しみながらゆっくりと加工所に歩いていった。 "Repaying the kindness" is COMPLETE!! 選択肢 投票 しあわせー! (12) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (2) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3590.html
*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 「おかーしゃん、ゆっくちがんばってね!」 路地裏で事業者ゴミの袋がガサガサと音を立てていた。バスケットボール大のゆっくり れいむが袋にかじりつき、まんじゅうボディをもにゅんもにゅんとくねらせ、不気味な踊 りを披露している。まわりでは何匹ものテニスボール大の子れいむが騒ぎながら、ぽいん ぽいんと跳ねている。手足のないゆっくりではかたく縛られたゴミ袋の口をほどくことは できない。中身にありつくためには、決して容易いことではないが自治体指定のゴミ袋を なんとしてでも食い破る必要があった。 「ちっ、野良ゆっくりかよ……ウッゼぇ」 そこへ見事にでくわしたのが、休憩時間に一服つこうと出てきた店の若い者。露骨に顔を しかめてタバコをポケットにねじ込むと、ゴミ袋に夢中で彼に気付かない親れいむのこめ かみに、つっかけを深々とめり込ませた。 「ゆ゙ぼっ?!」 「おー、柔らけぇ」 白目をまん丸に剥いたまま、電信柱と情熱的な抱擁を交わす親れいむ。ごちそうまであと 一息というところで吹き飛んだ親れいむに、子れいむも仲良く一斉にゆがーんと白目で硬 直。ゆっくりは突然のゆっくりできない事態が認識できず、白目を剥いて固まってしまう 性質がある。そして、再起動までには若者がポリ袋を取って戻ってくる時間はゆうにあっ た。彼は、応援していた位置そのままに一列に並んだままで固まっている子れいむを手づ かみで次々に袋に放り込んでいく。向かいの電柱とめり込むほど親交を深めている親れい むのもみあげを掴んで引き剥がすと、ゆっゆっと楽しい顔で痙攣している不思議まんじゅ うをしばし眺めた。下膨れの顔は電柱との不本意な接近遭遇によって、平べったく潰れて 赤く跡がつき、器用にも目をぐるぐる模様にして目を回していた。 「でけぇ。二袋いるか」 若者は親れいむを別の袋に放り込んで口を縛って放り出すと、放り込まれた衝撃で気が付 いたのか、中で子れいむがはね回りはじめたもう一つの袋の口も手早く結ぶ。きちんと縛 っておかなければ、潰したときに中身のあんこが漏れて、地面が汚れてしまう。ゴミを撒 き散らすのダメ、ゼッタイ。 「めんどくせえなあ。昨日だったら燃えるゴミの日だったのによう」 彼は袋の中で寄り集まり、口々にゆっくりしていってね! と鳴き声をあげる子ゆっくり を睨み付ける。歩いていて、まだ火のついているたばこが落ちていたらとりあえず踏み消 すようなもの。都市部の野良ゆっくりの扱いは、その程度だった。 やれやれ、と息をつくと若者はまずは潰すのも楽な子ゆっくり袋に足を向けた。 「ゆっくちちていってね!」 これから自分たちに起きることを理解していない子ゆっくりは、若者を見上げて鳴き声 をあげる。ゆっくり間であればとてもゆっくりできる挨拶も、しかして人間相手には何の 感慨ももたらすことはない。当然帰ってくるはずのゆっくりしていってね、の代わりに、 子れいむに返されたのは、硬質ゴムの靴底であった。子れいむは不思議そうな顔のまま、 中身を全て押し出されて平たくなった。 「ゆ゙ぎゃああああ?!」 若者が面倒そうに靴底をぐじぐじと捻ると、僅かに残されたあんこで断末魔の痙攣をして いた子れいむの皮も破れてあんこと混ざり合い、髪も飾りも混ざって、一息のうちに餡塊 となった。ここにきてやっとゆっくり姉妹も自分たちの運命に気付き、ポリ袋の中で跳ね 回りはじめる。しかし、どれだけ必死に逃げ回ろうとも、ポリ袋は透明で外が透けて見え ても逃げ場はなく、口もきつく結ばれて逃れることはできない。 「にんげんさん! ゆっくりやめてね! ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆゆっ! なんにもないのにひっかかってにげられないよ!」 砂糖水と餡子で滑る袋の中、一番小さな子れいむがぽてりとひっくり返る。若者はこれ幸 いと、無防備な底を晒して動けなくなっている子れいむを踏みつける。 「なかみだしちゃだめだよ! ゆっくりがんばってね!」 「みんにゃでたしゅけるよ!」 「ゆ゙……ゆ゙ぶ、ゆ゙ぼ……!」 圧迫されて飛び出しそうなあんこを、必死に目をつむり、口をつぐんで押しとどめようと する子れいむ。妹を救おうと、姉妹は若者の足にぽにゅんぽにゅんと体当たりをはじめた り、靴底を押し上げようとするものの、内圧で薄くなった皮は姉妹の目の前でぱぁんと爆 ぜ、袋に盛大にあんこが飛び散った。 「ゆああああ?!」 「どうしてこんなことするのお!?」 「おかあしゃん! ゆっくりたすけてね!」」 「ゆゆっ?! おちびちゃん、いまたすけにゆべしっ!」 子れいむの悲鳴に通ずる物があったのか、目を回していた親れいむが柔らかまんじゅうボ ディを左右に振りながら飛び起きた。あんこで汚れたポリ袋と中で跳ね回る可愛い子れい むに気付き、勇躍飛び出すものの、親れいむもまた袋の中。一跳ねで盛大に顔面からアス ファルトと仲良くなることとなった。 「にんげんさん、ゆっくりやめてね!」 妹れいむをかばうように、年かさの子れいむがぷくぅと膨れて威嚇する。それが功を奏 してか、若者は足を止めた。もちろん、それはゆっくりの威嚇によるものではない。 「おはようございまっす」 「おう、お疲れ!」 足を止めて挨拶する若者に、えびす顔の男が片手を上げて勝手口へ入っていく。野良ゆっ くりの生死など、だれも気にもとめない。当然命乞いに耳を傾ける者もいない。姉れいむ は膨れたまま一息に踏み潰され、中のあんこを全て吐き出した。そのままにしていては、 生き残りがあんこを中に押し戻して蘇生させてしまう。若者は靴底で皮を踏みちぎり、飾 りと混ぜて妹思いの子れいむをきっちり、あんこの塊へと変えた。 「あの、すみません……」 震える子れいむを踏み付ける若者は、その声に足を止めた。肩越しに見やれば、若い娘 が先ほどの親れいむの袋を手にしていた。親れいむは袋の中で飛んだり跳ねたり、滂沱の 涙の砂糖水で滑って転んだり大騒ぎ。 「そのゆっくり、どうなさるんですか?」 「普通に潰して燃えるゴミですけどー」 「どぼじでそん゙な゙ことい゙うの゙お゙!」 袋の中でわめく燃えるゴミに構わず、若者は足に力を入れ、燃えるゴミを製造する。ごは んが足りなくても、がまんして妹に多めに食べさせていた姉れいむも、あっという間にあ んこ玉。袋の底があんこで埋まりはじめ、跳ねた拍子にあんこで滑ったその下の妹れいむ も、仲良く姉妹と混ざり合う。 「よろしければ、そのゆっくり頂けませんか」 「えぇえ、こんなのを?!」 「え、ええ」 驚いた若者は、思わずあんこに埋まる残骸を念入りにすりつぶしていた足を止め、顔をあ げて向き直る。おとなしそうな顔だちの娘は、恥ずかしそうに頷いた。このご時世、ゆっ くりが欲しければ、デパートでもスーパーでも、食品コーナーでいくらでも売っている。 ゆっくり加工品も、置いていないコンビニの方が珍しいくらい。上品そうな身なりの娘が 野良ゆっくりを何のために欲しがるというのだろうか。若者は呆気にとられ、娘をまじま じと見つめる。娘はバッグの紐をつまんで位置を直す。 「あちゃー、まさか野良ゆっくりなんざ欲しい人がいるとは思わなくて……ほとんど潰し ちまいましたよ。すいませんねえ」 「いえいえ、とんでもないことで。この大きいのだけでも頂いてよろしいかしら?」 「こんなんでよければいくらでも。はは、その辺這いずり回ってるおまんじゅうはさすが に喰えたもんじゃありませんからねえ」 「でいぶはたべものじゃないいい!」 若者はしゃがみ込んで、袋の中身をつっかけの先で蹴ってあんこを散らす。生き残りの一 匹も、姉妹を襲った残酷な運命にあんこを全て吐き出して永遠にゆっくりしていた。 「あちゃ、こっちは全部潰れてました。すいませんね」 「ではありがたく頂戴いたしますね」 「ええ、どうぞどうぞっと」 若者に頭を下げると、娘は親れいむの袋を提げて歩いていった。若者は袋の口をきつく縛 り直し、念入りにつっかけの底でまんじゅうの皮をすりつぶす。少しでも息があると、次 のゴミの日までゆっくりゆっくりうるさいから。 「やれやれ、野良ゆっくりなんざ欲しがる奇特な人がいたもんだ。あれか、おかしい人な のかね。綺麗なのにもったいねえなあ」 あんこで一杯のポリ袋をゴミ集積箱に放り込むと、若者は勝手口から戻っていった。結局 彼はゆっくりのせいでせっかくの休憩もほとんどゆっくりできなかった。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ、でいぶのおちびぢゃんが……」 「さ、ついたわよ」 とさりと袋詰めを三和土に落とし、娘はだばだば砂糖水を垂れ流すれいむに微笑んだ。 「ゆゆ……ここはおねえさんのゆっくりぷれいす?」 「そうよ、わたしのおうち」 「れいむもゆっくりしたいよ……」 「でもあなた汚いわ。奇麗にしましょうね」 「ゆっ?!」 バッグとれいむを置いて、娘は手早く部屋着に着替えて戻ってくると、袋ごとれいむをお 風呂場に運ぶ。水温を軽く確かめ、れいむに頭からシャワーを浴びせる。 「ゆやああああ! みずさんはゆっくりできないよ!」 「だいじょうぶ、これは人間がとってもゆっくりできるものよ」 水流に怯え、白目を剥いて硬直するれいむに構わずたっぷり濡らすと、ゆっくり用シャン プーで泡まみれにしていく。 「あわあわあわあわ、いいにおい! くすぐったいよ!」 「いい子だからあばれないの」 ゆっくりの不思議まんじゅうボディは、お互いに舐めたりす~りす~りするだけで汚れが 取れるが、野良ではどうしても汚れや臭いが残るもの。でも、信頼のお兄さん印、鬼意製 薬のゆっくりシャンプーはガンコな汚れもこんなにすっきりー! 温かいシャワーで泡を流され、れいむはプルプルと水気を飛ばす。ゆっくりできない雨 とは違って、こんなにゆっくりできる温かな水は、野良ゆっくりのれいむには未知の存在 だった。 「こぉら、あばれちゃだめよ」 「ゆ、ゆっくりー!」 すすぎ終わってふわふわタオルで包まれ、野良のれいむは生まれて初めてのゆっくり体験 に、白玉の目玉を輝かせて歓喜のゆっくりを上げた。 「乾くまで少しおとなしくしてなさい」 「ゆっくりするよ!」 タオルでぐるぐる巻きにされ、端を洗濯ばさみで止められた塊がもごもごと声をあげる。 脱衣場にれいむ包みを置くと、娘は部屋着を放りだして、豊満な肢体を惜しげもなく晒し、 野良ゆっくりで汚れた手を、水の跳ねた身体を丁寧に洗い清めていく。文字でしかお見せ できないのが残念である。 「ふう、さっぱり」 「れいむもすっきり!」 湯上がりの娘は洗い髪を乾かしながら、れいむに一切れ、バウムクーヘンを切り分けた。 「むーしゃ、むーしゃ……しっ、しあわせーっ!?」 アスファルトを割って生える雑草やゴミ箱を荒らしてきた野良ゆっくりのれいむには、そ れは全く未体験の味だった。そのあまあまは、もはや暴力的と言っても過言ではなかった。 感動に打ち震えているれいむにもう一切れ、自分の皿にも一切れ切り分ける。カップを手 に取り、娘は紅茶の香りをしばし楽しむ。 「おねえさん……」 「なあに、もっとほしいの?」 「おちびちゃんたちもゆっくりさせてあげたかったよ……」 「そう、それはとても残念だったわね」 娘も長いまつげを伏せ、紅茶のカップをソーサーに戻す。かちり、と硬質な音がひどく酷 薄に響いた。 「そろそろ暗くなるわね。さ、おうちに帰りなさい?」 優しい声色はそのままに、娘はれいむを持ち上げた。柔らかな両手に挟まれ、れいむは目 を見開き、じたじたと暴れはじめた。一度体験したゆっくりを、はいそうですかと手放せ るゆっくりがいようはずもない。 「ゆっ、ゆゆっ! おねえさん! れいむもおねえさんのおうちでゆっくりしたいよ!」 「だぁめ。ここはわたしのおうち。あなたにはあなたのおうちがあるでしょう」 「おそとはゆっくりできないよ! れいむもゆっくりさせてね!」 その言葉に、娘はころころと鈴を転がすように笑う。震える手で挟まれたまま、れいむは 大量の疑問符を浮かべ、娘の顔を見上げる。 「ゆっ、ゆっ? おねえさん、どうしてわらってるの?」 「お外は寒いし、夜は怖いわね。人間はあなたたちをゴミとしか見ていないわ。野良犬も、 野良猫も、鼠も、鳥も、蟲も。何もかもがゆっくりできないでしょう。この世界のどこに 行こうと、あなたたちゆっくりのゆっくりプレイスなんて存在しないものね。でもダメ」 満面の笑みを浮かべる娘に、目の幅で涙を流し、もみあげをぴこぴこさせ、おりぼんをぴ るぴる動かし、れいむは可愛らしさを必死でアピールする。 「でいぶはゆっくりしてるよ! おうたもじょうずにうたえるよ! おねえざんのおうぢ で! ゆっくりざぜでぐだざいい!」 その言葉に、娘は手を離し、腕を組んで、頬に指をあてて首を傾げる。ぼてっ、と転げ落 ち、期待に目を輝かせるれいむ。屈むと重たげにたゆん、とする胸に飛びつこうとするれ いむを手の平で押しとどめ、娘はにっこり微笑んだ。 「あと七回お日様がのぼって、あと七回お日様が沈んだら、また今日みたいにお風呂で奇 麗にして、あまあまも食べさせて、ゆっくりさせてあげる」 「ゆ゙っ?!」 れいむを抱え、娘は薄ら寒い扉の外へ向かう。冬の風が娘の髪をひょうと煽る。夕暮れの 風の冷たさに、形の良い唇の端を釣り上げ、れいむの髪を撫でて微笑む。たった一撫で。 そのあとはコンクリートにれいむを置いて娘は踵を返す。 「寒いわね。明日は雨かしら。きっとずっとゆっくりできないわね」 「ゆ、ゆ、ゆ」 ぴしゃり、と扉が閉まる。れいむが何度体当たりしても、軋みさえしなかった。吹き抜け る冷たい風が、れいむのゆっくりを奪っていく。お風呂を知ってしまったら、水浴びのた びに思いだしてゆっくりできなくなることだろう。人間のお菓子の味を覚えたら、何を食 べてもゆっくりすることはないだろう。ふかふかのタオルの感触を思いだして、寝床でも ゆっくりすることはできないだろう。 「ゆっくりできないよ……おちびちゃん……まりさ……」 狩りへ行って二度と戻ってこなかったまりさとのゆっくりの証。ささやかなしあわせー、 を分かち合った可愛い子ゆっくりたちはもういない。冬の夕陽がアスファルトに影を投げ かける。やがて、丸い影が、ぽいん、ぽいんと力無く跳ねて路地裏へと消えていった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ 注 これは野良犬や野良猫への餌付けや、構って捨てる行為を推奨するものではありません。 フィクションのゆっくりと現実の動物を同一視しないでね! 虐待おねえさんとの約束だよ!
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注)今回は虐待要素が変な方向に向かってますw 僕はゆっくり改造お兄さん! 略してゆ改お兄さんだよ! 僕はゆっくりを直接改造して良個体にする仕事をしてるんだ! 今日はゆっくりを改造するところを見せてあげるよ! ここは僕の働く研究所! ここでゆっくり改造をしてるんだ! 早速僕の作品を見せてあげよう! まずは「絶対にれいぱーにならないゆっくりアリス」 「ゆー!お兄さんはとかいはねー!」 このアリスはどれだけ振っても振動を与えてもれいぱーにならないんだ! 試しにやってみるよ!」 ブンブン! 「ゆー!れいぱーは全然とかいはじゃないわー!!」 「ね!れいぱーにならないでしょ!」 作り方は簡単!発情しにくいゆっくりれみりゃの中身をごく少量スポイトで取り出してアリスに打ち込むだけ! 他にも「プリンの嫌いなれみりゃ」! 普通なられみりゃはプリンが欲しくて駄々をこねることがあるでしょ? でもこのれみりゃは矯正してないのにプリンを欲しがらないんだ! 実際に見てみよう! 普通なら・・・ 「れみぃはぷでぃんが食べたいどーー!!!」 「ぷでぃんくれなきゃやだああああ!!」 うるさいから始末しとこうw 「うーーー!!!いぢゃいどおおおおお!」 「ちゅぶれるどおおおおお!!!!!」 ブチュッ! 気をとりなおして改造ゆっくりだと・・・ 「うーー!おにーさん!おかえりなさいだどー!」 「そうだ!プリンあげようか?」 「うー!れみぃにきをつかわなくてもいいどー!そのかわりに他のゆっくりにやさしくしてあげてほしいど ー! ね?賢いでしょ? 他にも「れみりゃと仲のいいゆっくりふらん」や「衝撃に強いぱちゅりー」などの作品をつくってるんだ! この作品で僕はお金を稼いでるんだ! 次は実際にゆっくりを改造しているところを見せてあげよう! 続く あとがき ついに長編としての作品作りをはじめました! いやーwどんなことも始めることはとてもすがすがしい気にさせてくれます!これからもよろしくお願いします! by No.13 P.S スパゲッティのナポリタンって日本で出来たんですよ!
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※まじめに読むと馬鹿をみます※ ※胡散臭いところがありますがほぼ嘘で構成されています※ ※冗談として受け止めてください※ 友達のケンが風邪で学校に来なくなって5日目、さすがに心配なのでケンの家に見舞いに行った。 おばさんに容態を聞いてみると熱が下がらず、一向に良くならないので病院に行こうと言うのだが ケンは何故か嫌がってそのままずるずると今日まで寝込んでいるそうだ。 ともかくケンの部屋に顔を出す。ちょうど起きていたので声をかける。 「よお、元気してっか?」 「…シン…久しぶりだな…」 病人が元気なわけないだろ、ぐらいのつっこみが返ってくると思っていたのだがそこにいたのはいかにも病気ですといった顔で挨拶するケンだった。 そこからは他愛もない雑談をした。と言っても主に俺が学校での出来事を語っていてケンがそれを黙って聞いていたが。 「なんにせよ早く学校に来いよ、でないと出席日数も足らなくなるし、熱出たままだと種がなくなっちゃうぞ」 「俺だって行きたいさ、でも……怖いんだ」 「今なんつった?よく聞こえなかったからもう一度言ってくれ」 「……が怖いんだ」 また聞こえなかったが口の動きで言いたいことはわかった。「ゆっくりが怖いんだ」確かにケンはそう言った。 『ゆっくり恐怖症』 近年騒がれ始めている心の病の一種だ。 しゃべる饅頭モドキと名高いゆっくりを恐れるようになるのだそうだ。 初期段階はゆっくりを疎ましく思ったり、不快に感じたりするだけらしい。 さらに症状が進むとゆっくりに対して怒りとも憎しみとも呼べる感情を抱き、ひどい目に合わせてやりたくなり、時には無残に殺してやりたくなるらしい。 これは心の奥底では理屈で説明できないこと(何故饅頭が動くのかなど)を無意識に恐怖を感じているのだが それを違う感情で押しつぶしているらしい。どこぞの先生が言っていたことがどこまで真実かはわからないが。 よく問題視される『虐待癖』をもつ人たちの一部はこの病気を抱えているそうだ。だがそれならまだ良い方で悪い方向に転がるとゆっくりそのものを怖がる。 外にはゆっくりがいたるところに存在する。都市では路地裏、田舎では植え込みにいたるまでゆっくりを目にしない日はないのではないかと言うぐらいどこにでもいる。 それらに遭遇するのではないかと怖くなり、外出をも嫌がるのだ。 原因としてはゆっくりの声に含まれるある音が人間を不快にさせたり、不安を植えつけるとか、 ゆっくりの大きな声が猛獣の吠える声と体が誤解して恐れるようになるとか言われているが、 ゆっくりを見ると幼少時のトラウマがフラッシュバックしてそれがゆっくりへの恐怖に変換されるケースもあって、よくわかっていないのが実情だ。 一番有力なのはゆっくりに関わりが深いと発症しやすいことで、 小さい子とゆっくりを一緒にすると子供の発育に悪いとか言われて夫婦に子供ができると捨てられることが多い。 そういえばケンも前にゆっくりれいむを飼っていた。そのれいむを庭で遊ばせていたら野良猫がやってきてれいむを食い殺したとか。 相当ショックだったらしく、飯も喉を通らなかったそうだ。 俺は家の手伝いが忙しくてとてもゆっくりに構っている暇もなく、飼うことも遊ぶこともなかった。 ケンはぽつぽつと話しはじめた。 5日前、ケンは熱を出して学校を早退し、家に帰る途中のことだった。 足をふらふらさせながら歩いていると目の前にゆっくりまりさがいた。無視して通り過ぎようとするとまりさが 足下によってきて跳ねながら何か喚いたらしい。よく憶えていないが「あまあまさんちょうだいね!」と言ったかもしれないし、 そのゆっくりしてない様子から「ゆっくりしていってね!」と声をかけただけかもしれない。 ともかくまりさが邪魔だから避けようとしたら誤って踏み潰してしまった。 口から餡子を吐き、目と一緒に目があった場所から餡子が飛び出た。そのままにするのも躊躇われたが どかしている余裕がなかったので家に帰った。 家に帰っても誰もいなくて自分の部屋の布団に直行した。そして気を失うように眠った。 その夢の中で以前飼っていたれいむが恨み言を言う。この悪夢は前にも見たことがあって食い殺された姿で訴えるのだと言う。 だが今回は違った。隣にはさっき踏み殺してしまったまりさがいてそいつもこちらに訴える。 二匹は無残な姿で「ゆっくりしたいよぉ」とか「いたいぃゆっくりできないぃ」と苦しみの声を上げるのだ。 耳を塞ぐこともできずに悪夢にうなされて、全身に汗をかきながら目が覚めると目の前にはれいむとまりさがいた。 今の窓が開いていたらしく、そこから進入してきたのだろうが、そのときは錯乱していて化けて出てきたのだと思ったそうだ。 その2匹を潰すと夢のなかの2匹とかぶり、気持ち悪くてあげてしまった。 その後も悪夢でうなされ、目が覚めたと思ったら潰れたゆっくりがいる悪夢の続きだったりと満足に眠ることもできないらしい。 外にもゆっくりがいて怖くて病院に行けない。養生することもできない悪循環に陥ったというわけだ。 ゆっくり恐怖症は生活に支障が出る病気として騒がれていて治療には根気強くカウンセリングに通うしかないのだが それもいつ再発するか分からないため、完全ではない。これは友として俺が一肌脱いでやるしかないな。 「よし、ならば俺がどうにかしてみようじゃないか」 「でもどうするんだ?」 「俺に任せておけ、明日また見舞いに来るからよ。今日はこれで帰るぜ」 俺は家に帰らずにあるものを探しに行った。 そして次の日。約束どおりまたケンの見舞いに来た。 「お前のゆっくり嫌いを直すために今日はあるものを持ってきた」 そういって取り出したるは何と!な、何と!それは意外ッ!ゆっくり! それもれいむ&まりさというもはや常識とも呼べるペアだ。 この2匹にはあるお兄さんをゆっくりさせることができたらあまあまをあげるといって任意同行してもらった。 間違っても無理やり拉致って来たわけではない。 「「ゆっくりしていってね!」」 自分たちがゆっくりさせられないものなどあるわけがないと信じきった顔でケンに近づく2匹。 ケンは体を重そうに動かしながら壁際によっていく。 「おにいさんゆっくりしていってね!」 「ゆっくりできたらあまあまさんちょうだいね!」 「俺の傍に近づくなァ――――!!」 早くもケンが狂いだしてきた。 「ほあああぁぁ!」 「ゆべし!」 「ゆでぶ!」 奇声を上げて瞬く間にゆっくりを何か別のものに変換していく。 だがこんなことは既に予想済み!ちゃんと代えのゆっくりも持参してある。 「そーれゆっくりだ!」 ゆっくりをケンに向かって放り投げる。それをすかさず迎撃するケン。 「ゆっくりs「あたぁ!」れべっ!」 「まだまだあ!」 「おそらをt「あちゃっ!」ぎゅぶっ!」 「つぎぃ!」 「ゆっくりして「りゃあ!」」 「ひぐう!」 ケンが打ち返したゆっくりが俺の顔面にジャストミートした。 「ゆっくりできないよ!」 俺の顔面に当たったおかげで命拾いしたゆっくりがそう言った。 「ゆっくりしていってね!と言うゆっくりが次の瞬間にはゆっくりできないと言う、 まったくゆっくりの心変わりとは恐ろしいものよのお!」 ゆっくりを踏み潰して大声で笑った。 「はーっはっはっは!」 結局、騒ぎを聞きつけたおばさんにこっぴどく叱られた。 一週間後、そこには元気に野を駆けずり回るケンの姿が! 「もうゆっくりが怖いなんて言わないよ」 どうやら俺の『ゆっくりは友達作戦』は大成功だったようだな。 ゆっくりへの恐怖をゆっくりへの憎しみにひいては執念に上書きしてやったというわけだ。 今では一緒にゆっくりを虐待するぐらいにまで回復している。 ケンはゆっくりをサンドバックのように叩きのめしているが前とは違い、一発で死なせることはない。 そういう俺もゆっくりを捕まえて指でプニプニしている。だが徐々に強く突いていく。 「おにいさんやめてね!」 「ん~?聞こえんなァ」 人差し指をれいむのやわらかい腹(?)に突き立てる。 「七つの傷を!1!2!3!4!」 「ゆぎゃああああいだいいいいいい!」 「くれてやる!5!6!7!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおお!!」 やっぱりゆっくり虐待は最高だな! 終 あとがき SS書き始める前に考えたネタを掘り返して書き出してみました ネタと混ぜ合わせてオチを誤魔化してみたり なんか別物になった気がしないでもない 『オマケ』でした
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ゆっくりと紐 体内受精をしたゆっくりれいむと、それを見守るゆっくりまりさ。 とうとうここまで来たのだなあ、と、感慨深く思い起こす。初めてこいつらと 出あったのは、春の桜が散り切る前のことだったろうか。ゆっくりの家宣言をさ れた俺は、その唐突な内容よりも愛らしい彼女達の仕草に心を奪われてしまった のだ。 だって可愛いのだもの。 毎日のようにご飯を食べさせ、ワガママを聞き、ゆっくりとさせてやる毎日。 頼っているという自覚すらないのだろうが、それでも俺は幸せで、ゆっくりと できた。 冬も間近、二匹の初めての子が生まれた。枝にまるまると実った彼女達は、本 当に幸せそうに笑っていた。俺自身家族が増えたことに大層喜び――その頃には 『おにいちゃん』ではなく、『おとーさん』と呼ばれ始めていた――、さらにゆ っくりとした暮らしを深めていた。 だが俺の稼ぎはそれほど多くはなく、多数の家族を養えるほどではなかった。 ゆっくりの姉達は一様に、父母と新しい子供を養うことを選択し、次の子供が生 まれると、なごり惜しげに皆旅立って行くのだった。 悲しい出来事もあった。 どこからか入り込んだゆっくりぱちぇりーに、生まれたての子ゆっくりが連れ 去られ、多数が行方不明になったこともあった。他のゆっくりが入り込み、子供 たちの何人かが犠牲になったこともあった。それは不幸ではあったが、家族の絆 をより深め、こうして新たな幸せを迎える原動力ともなったのだ。 世の中には、ゆっくりを食べたり、虐待したりする人がいるらしい。見つけ次 第に殺してしまうのも居る。だがどうだ、ゆっくりはこうしてゆっくりしている だけで、果てしなくゆっくりをもたらしてくれると言うのに……。 ・ ・ ・ 「うまでるよ! もうずぐばぢざとでいぶのあがじゃんがうばでるよ!」 顔を真っ赤にして、それでも幸せそうに叫ぶ母れいむ。父まりさと子供たちに 囲まれた彼女に近づいて、出産の手助けをしてやる。 「れいむは出産初めてだよな?」 「う゛? 子供だぢならだぐざん産んだよ?」 違う違うと手を振り、俺は簡単な説明をする。 「枝から生まれる子供と、おなかから生まれる子供は違うんだ。今回みたいにお なかから生まれる場合、何の準備もしないと、危険が危ないからゆっくりできな いんだよ!」 そう告げられた一同は、「ゆっくりしたいよぼおお!」「あかじゃん! まぢ ざのあがぢゃんが!」「ゆっくりなんどがぢでえええ!」などと騒然とし始める。 「でも、これさえあれば大丈夫だよ!」 出産のために用意してきた道具を取り出す。泣き叫ぶ声が歓声に変り、俺はそ の道具を母れいむに巻き付けた。 「おとーさん、これなに? ゆっくりできるもの?」 「ああそうだよ、ゆっくりできるよ……とさて、聞いてくれ」 「何なに?」「ゆっくりする?」 「これはね、『紐』というんだ。出産をするときに、赤ちゃんが勢い良く飛び出 すからね! 怪我をしないように巻きつけてあげるんだよ! みんなも怪我した らいけないから、つけてあげるね」 信頼している『おとーさん』のセリフに、誰一匹疑うことすらなく、『紐』を 体に巻きつけるゆっくり達。 「あ、まりさはこっちに来なさい。ゆっくりと出産を見れるようにしてあげるか らね!」 「わ、わかった! ゆっくり赤ちゃん見たいよ!」 俺は父ゆっくりまりさを、母れいむの目の前に固定した。俺は出産補助装置の 概要を、皆に説明する。 装置に固定された母れいむは、ゆっくりしながら出産することが出来る。そし て出産された赤ゆっくりは、赤ゆっくりゆっくり装置によってゆっくりさせられ る。子ゆっくりゆっくり装置は、母れいむの目前、固定された父まりさのすぐ体 下に設置されている。 「さあそろそろだな。みんな、動くと危ないから動いちゃだめだよ!」 「「「ゆっくりじっとしているね!」」」 「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛ぐりいいいいい!」 息も絶え絶え、頬を真っ赤にしながら、母れいむの出産が開始された。母れい むに巻きつけた『紐』には多少ゆとりがあるため、この程度で怪我をすることは ない。 「赤ちゃんだ! れいむの妹だよ!」 「違うよ、まりさの妹だよ!」 「ゆっくり! ゆっくり生まれていってね!!」 皆の応援のなか、生まれながら声を上げる赤ゆっくり。 「ゆ、くり、……う?」 違和感に気付いたのだろう、慌て始める。 「ゆ、おかあしゃんゆっくり出来ないよ! お顔がひたい、ひたいよぅ!」 「ば、ばだじのあがじゃん! どぼじだぼおおお!?」 「ゆ、ゆっくりがんばってね!」 だがもう出産は止まらない。勢い良く子供を産み出す母れいむ。 「い゛っ! ゆ゛っ! ぐりじでぶううううううううううう!」 母れいむに巻きつけられた鋼鉄の紐に輪切りにされ、絶命したまま勢い良く飛 び出した赤ゆっくりは、そのまま赤ゆっくりゆっくり装置にその亡骸を晒した。 「う゛あああ! でいぶどぶりぢいいいいいなあがじゃんがああああ!! あが じゃん! あがじゃっ!?」 そのショックが次の出産を早めたのだろう、下腹部が膨張し、新たな赤まりさ が顔を覗かせる。 「うっう……。お、おかあさんがんばって!」 娘達の応援に、今失ったばかりの命を思うゆとりも与えられず、出産を開始す る母れいむ。だがすでに赤まりさの顔には行く筋もの切れ込みが入っており、 「ゆっぐうううああああぶっ!!!」 生を得るのと同時に死に誘われた。 「うばああああああああああああ! あが! でいぶのあがああああ!!」 「あがじゃあああんんんんんんんん!!!」 装置に横たわり、ぴくぴくと震える、赤まりさだったもの。 ゆっくりと生まれ、ゆっくりと育ち、ゆっくりと旅立つはずだった、幸せなゆ っくりとなるはずであった餡の塊は、何を言うこともない。 絶望に染め上げる家族に向けて、僕は慰めの言葉を紡ぐ。 「もしかしたら、産むのが速すぎたのかもしれないな。可哀想に……ゆっくりし たかったんだろうにね」 その言葉にびくりと体を震わせる反応する母れいむ。目の前の我が子の亡骸に、 絶望の表情を浮かべる父まりさ。声すら立てずに涙を流すゆっくり一家。 そんな彼女達の心を癒すために、ビデオを見せてやる。 「おや、あれは何かな……?」 母れいむの、昔生んだ娘達の姿が、そこには映し出されていた。ビデオの概念 を知らない一家は、まるでその中に生活しているように見えることだろう。昔、 唐突に現れたゆっくりぱちぇりーにさらわれたはずの、生まれたての我が子。彼 女達の元気な姿を見せられた母れいむは、彼女達が生きていることに――今の状 況を忘れているわけではないだろうが――歓喜した。 喜びもつかの間、ゆっくりぱちぇりーによっていたぶられ、無残な姿を晒す赤 ゆっくり。その衝撃は、またも出産を早めたようで、何とか赤ゆっくりが生まれ ないように暴れだす母れいむと父まりさ。 「だめ! ゆっぐり! もっどゆっぐりじでえええええ! うばでだいで! う ばれないでぼおおお! ゆっぐりじでよぼおおお!」 「がばんじででいぶ! がばんじだいどまでぃだどでいぶのごどぼがああああ!」 ゆっくり達は気付かないが、装置は時間とともに母れいむを締め付け、出産を 強要する作りになっている。装置に固定されており、そもそも出産をコントロー ルする術も知らないであろう母れいむは、またも生まれながら死に絶える赤ゆっ くりを目の当たりにせざるを得なかった。 ビデオからは延々と、巣立ったはずの子ゆっくり達の断末魔が流れつづけ、生 まれては死んでゆく赤ゆっくりの残骸は増えていった。 ・ ・ ・ 時間を掛ければこんなにも「ゆっくり」させてくれる存在になるのだ。 次回の出産のためにも、信頼を損ねることは出来ないのだが、彼女達の信頼を 踏みにじる時のことを考えると、とてもゆっくりとした気分になれるのである。 このSSに感想を付ける
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「「ここはれいむとまりさのおうちだよ! ゆっくりでていってね!!」」 家に帰ってきてみるとこれはこれはテンプレ通りなゆっくりれいむとゆっくりまりさがいた。 ご丁寧に部屋の中は荒らされている。 とりあえずうるさいので口にガムテープをはっつけて、目隠しをした。 「む゛ー、む゛ー!」 なんて声を上げているが無視。 2匹のゆっくりを物置まで運んだところで、口のガムテープを力いっぱいとってやった。 皮もちょっと取れちゃったけど気にしてはいけない。 「ゆ゛ぐぅぅ゛ぅっっ、いだいよばやぐゆっくりたちを自由にしてね!」 「お゛に゛い゛ざんはざっざどででっでね!」 この場ですぐさま潰してやろうかとも思ったけが、それじゃあこの胸のもやもやは晴れそうに無い。 それにここまでつれてきた計画が台無しだ。 俺はギリギリサイズの透明なケースに1匹ずつ入れると、動かないように重石をのせそのまま帰ることにした。 もちろん目隠しはしたままだ。 「ゆっ、おにいさんどこいくの、はやくまりさをたすけてね!」 「はやくれいむをみえるようにしてね!!」 無視、どうせこいつらとは会話にならん。時間と口の運動エネルギーが無駄だ。 物置だけあって回りは静か、2匹の声が誰かに聞かれる事も無いだろう。 そして帰った俺は、腹立たしくも家の中の片づけをするのであった。 翌朝。 俺は物音を立てないように、静かに物置に入った。 「すーすー…」 「Zzz…」 こいつら暢気だなおい…。 まぁいい、こいつらもエサをやらないと餓死しちまうからな、それじゃあ面白くない。 俺はケースの上の方にある小さな穴から、オレンジジュースを垂らした。 「ゆっつめたいよー? …あまーい、もっとちょうだいね!」 「ゆっゆゅ、おいしいー、でもまっくらー」 そもそもジュース体にかけただけで飲めてないし、どんな構造してるんだ? そう思っていたらきた。黒い小さい点。 ケースの下のほうにも小さな穴を作っておいて正解だったな。 「ゆっ、なんかきてるよ、だれだかわからないけどやめてねっ!」 「ゆっくりれいむからはなれてね!!」 アリの行列、何も見えない状態でどこまで耐えられるかな? 「や゛め゛でぇぇ゛ぇぇぇぎもぎわる゛いぃぃぃ」 「ゆ゛っぐりざぜでえぇぇ゛ぇぇぇ」 必死で見えない存在に懇願してやがんの、ばっかでー。 お前らが人の話をろくに聞かないようにそいつらもお前の話なんて聞いてやんねーんだよ。 アリが引き上げる頃、2匹のゆっくりはボロボロだった。 全身を細かくかじられ、小さなデコボコがいくつも出来ている。 もっとも、あいつらには何も見えてないけどな。 「ゆぅー…れいむ、だいじょうぶ?」 「れいむはだいじょうぶだよ、まりさもだいじょうぶ?」 「ここをでたらいっぱいゆっくりしようね!!」 「それまでがんばろうね!」 涙ぐましい会話繰り広げてんなー。おお、すごいすごい。 そう思いながらひとまず家に戻ることにした。 あいつらの散らかし具合がひどすぎて、色々壊されちまったのを買出しに行かないとならないんだった。 夕方。 様子を見に行ってみると面白いことになっていた。 「ゆっ、れ゛い゛むー、どごー? がぐれでないでででぎでよぉぉぉ」 「まり゛ざ? まりざはどご? ごえ゛じがぎごえないよぉぉぉ」 「う゛わぁ゛ぁぁぁがいじわるじないでぇ゛ぇぇ」 「ゆ゛っぐりじよう゛よぉぉぉっ゛っっ」 こいつらお互いに自分を見失ってる。 まだ壊れてもらっちゃ困るので、朝と同じようにオレンジジュースをかけた。 「ゆっ…れいむ、だいじょうぶ? まりさはだいじょうぶ!」 「れいむもだいじょうぶだよ! ゆっくりがんばろうね!!」 「あまーい、もっともっとちょうだいね!」 「でもさっきみたいにはならないようにしてね!!」 さっきってのはアリのことをさしているのだろうか。 10時間以上も前なのに、どうやら時間の感覚は完全に狂っているようだ。 まぁそれでも、 「れいむ、だいじょうぶ?」 「だいじょうぶだよ、まりさもゆっくりしてる?」 お互いを認識できる程度には直ったから良しとしておこう。 俺はいつもどおり静かに物置を出た。 翌朝。 さて、今日も元気にしってるっかな? 俺は昨日と同じようにオレンジジュースをかけた。 「ゆっ…はっ、れいむ、だいじょうぶ? そこにいる?」 「んっ…れいむはここにいるよ! あんしんだよ!!」 目を覚ますとお互いを確認しあうかのようなやりとり。 なるほど、こうやってお互いの精神を支えあっていたわけだ。 俺はゆっくりたちをケースから出してやると― 「ゆっ? これでゆっくりできるよれいむー!」 「はやくふたりでゆっくりしようね!!」 今度は防音仕様のケースに2匹を入れた。 1枚ごしくらいならなんとか聞えるが、2枚ごしともなれば聞えない。 つまり俺はここでゆっくりの悲鳴を聞け、お互いの声は届かないという理想的なケースだった。 「ゆぎゅっ、れいむ、そこにいる?」 「ゆ゛っ、まりさ、ゆっくりできてる?」 「ゆっ、れいむ?」 「まりさ?」 「どぉ゛じでべんじじでぐれない゛の゛ぉお゛ぉぉ」 「ま゛り゛ざぁ゛ぁぁぁぁ゛まりざぁぁ゛ぁぁ」 「れ゛い゛むどごなのぉぉ゛ぉぉぉっ」 「がぐれ゛でな゛いでででぎでぇ゛ぇぇっお゛ねがいぃぃぃぃ」 叫びながらケースの中を駆けずり回る2匹。 さっきまでのケースと違って幸運な点があるとすれば、先ほどのケースよりは大きいことだろうか。 先ほどまでのケースがゆっくり1匹分だとすると、今回のケースは縦横高さともに3倍、つまり体積としては27ゆっくり倍である。 お互いを捜し求めての悲鳴を聞きながら、俺は森の方へと出ていった。 最後の仕上げた。 夕方。 2匹とも、もう動く気力もないようだった。それでも定期的に、 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」 「ここはれいむのおうちだよ! ゆっくりしていってね!!」 「いやあぁ゛ぁぁぁぁ゛ぁおうじがえ゛るるぉぉぉぉ」 「ごごはれいむのおうぢだよ! ゆっぐりじでいっでえね!!」 「ゆっぐりざぜでででぇ゛ぇごべんなさいごべんなざいぃぃぃぃっ!!」 「ごぉぅごぉぅはれ゛い゛む゛の゛お゛うぢだよ! ゆっぐりじでいっでえね゛ぇぇ!!」 と叫んでいた。 どうやら目隠しでの幻覚、幻聴に神経の殆どをやられてしまったらしい。 この分だとろくに休んでないのか。寝ようとしても寝れなかったんだろうな。あぁおもしろい。 さて、と…。 俺はそれぞれのケースを開けてやった。 「ゆぐりじね! ごべんなざいぃいぃっ! ゆっぐりざぜででえぇぇぇっ!!」 「ごぅごは゛れい゛むだぎのおうぎだよ! ゆっぎるじね」 最初はこんな風に狂いっぱなしだったが、お互いの声を認識すると徐々に正常に戻っていった。 「…れいむ! れいむなの!? れいむはそこにいるの!?!」 「…まりざ、まりざぁぁぁぁぁっ! ゆっぐりじたいよぉぉぉっ!」 お互い声を頼りに感動の対面! なーんてするわけながない。 俺は再び2匹を防音ケースに入れた。 中には森での成果が入っている。 ぜひともゆっくりしていってほしいものだ。 「ゆぎゅ、れいむー!」 まりさは、またケースにぶつかったことさえ分からずにれいむの名を呼んだ。 「はぁ、はぁ…」 「ゆっ、れいむー、ゆっくりしようね!」 まりさは荒い息のする方向へと何の疑いも無く声を上げた。 そこは今までれいむの声が聞えていた方向と逆だというのに。 もっとも、聴覚が大分おかしくなっているまりさからしてみれば、それほど大きな問題ではなかったのかもしれない。 「ま゛り゛ざぁぁぁぁっずぎぃぃぃぃ゛ぃっ」 「ゆぅぅぅぅぅっ、れ゛い゛むじゃないぃぃ゛ぃぃぃ゛あ゛りずはい゛やぁぁぁぁぁっ」 「ぞんなどころもずぎぃぃ゛ぃぃぃぃぃやっ゛ぱり゛まり゛ざがいぢばんずぎぃぃぃぃぃ」 「ゆぎゅううぅうぅうぉおぉぉおっゆっぐいりいぃぃぃおぉぉぉおおぉ」 必死に抵抗するものの、発情したありすにいままでズタボロだったまりさが勝てるはずもない。 交尾を終えたまりさは息絶え、茎が伸びていた。しかし、自分の命がすぐに尽きることを生まれてくる子まりさたちは知らなかった。 「あ゛ぁ゛ぁぁんじっじゃいま゛り゛ざもがわいぃぃぃの゛ぉぉぉぉぉ」 「ゆぶっ、まり゛ざー!!」 れいむもまた、ケースにさえぎられたことに気づいていなかった。 感覚だけを頼りに、出口を探すれいむ。そこへ声が聞えた。 その声がまりさでないことにすぐに気づいたれいむは、絶望した。 「うっうー、たーべちゃーうぞー」 「い゛や゛ぁぁぁぁぁぁぁゆっぐりざぜででぇぇ゛ぇぇえ゛ぇぇぇぇま゛りざぁぁぁぁ」 数分後、片方のケースには干からびたまりさと潰れた子まりさ数匹、 もう片方のケースにはれいむのリボンと満足げなれみりゃの姿があるだけだった。 さて、今度はこいつらを目隠しするか。